2021.10.18

食べる

【美肌を育むだけじゃない!女性の味方、いちじくレシピ】旬の栄養&おいしさをギュッと凝縮!農家直伝「いちじくのジャム」はツブツブ食感もクセになる~!

不老長寿の果物ともいわれるいちじくには、食物繊維(ペクチン)に鉄分、カリウム、ポリフェノールなど、女性にうれしい栄養成分がたくさん! そんないちじくを気軽に食べるのにおすすめなのが、ジャムです。晩夏から秋が旬で、今がまさに食べ頃のいちじくを使ったジャムの作り方を、生産者に詳しく教わりました。



いちじくのジャムでおいしく栄養補給!


写真/加藤優里

いちじくは、シワやシミを防ぐといわれる抗酸化作用のあるポリフェノールや、整腸作用のある食物繊維など、女性にうれしい栄養素がたっぷり。でも、生のいちじくが手に入る時期は限られています。

「いちじくのおいしさを長く楽しみたいのであれば、ジャムにするのがおすすめ。特に完熟したいちじくは甘みが強く、ジャムにするとほっぺたが落ちるおいしさですよ」と話すのは、埼玉県加須市でいちじくを育てる若山和一さん。


写真/加藤優里

8月から10月まで収穫できるいちじくですが、10月になるにつれて甘みが強くなります。

ジャムやコンポートなど、いちじくを使ったお菓子をつくる人には10月のいちじくが人気で、時期になると毎年買いにくる人もいるとか。

「ジャムを作るときは、いちじくの甘みに合わせて砂糖を減らしても大丈夫ですが、その場合は数日以内に食べきってください。砂糖の割合が高いほど保存がききますよ」(若山さん)

さっそく、作ってみましょう!



とろけるような甘みが最高!いちじくのジャムの作り方



材料(作りやすい分量)
いちじく…5個(約500g)
砂糖…150~200g(いちじくの重さの30~40%)
レモン汁…1/2個分

準備
おいしく安全に食べるために、ガラス製の瓶などで保存するのがおすすめ。瓶は以下の手順で煮沸消毒をしましょう。

1.鍋に水を張り、瓶を入れる
2.沸騰してから5分間加熱する
3.清潔なふきんや金網の上にのせ、完全に乾かす

消毒後は、菌が付くのを防ぐため、瓶やふたの内側を触らないようにします。

作り方
1. 鍋に湯を沸かし、皮付きのいちじくを20~30秒ほど茹でて冷水にとり、皮を剥く。
※ジャムは皮付きでも作れます。その場合は皮を剥かずに工程2へ。



網じゃくしで実をころがし、全体が均一に湯に浸かるようにすると皮がきれいに剥けます。



2.いちじくを2~4等分にして、さらに1cm幅に切る





3.鍋に2と砂糖を加えてそのまま10分なじませ、レモン汁を加えて中火にかける。



軽く混ぜるとよりなじみやすくなります。



浸透圧でいちじくの水分が出てきたら、煮始めるタイミング。



4.沸騰したらアクをとり、弱火にする。時々木べらで混ぜながら10~15分煮詰める。



5.木べらを動かしたときに、鍋底が一瞬見えるくらいのとろみがついたら、火を止めて完成。



完成したら密閉できる瓶に入れ、熱いうちにふたをしめ、冷まします。保存は冷蔵庫で2週間ほどが目安です。

煮ると徐々にジャムの色味が深くなり、美しい仕上がりに。



とろけるような甘みと、いちじくのゴロゴロ食感がおいしいジャムでした!



ヨーグルトにトッピングしてもこの存在感!

わが家では、あまりのおいしさに2週間を待たずして瓶が空っぽになる勢いです(笑)

秋の味覚いちじくを長く楽しみたい方は、ぜひ作ってみてくださいね!

参考サイト:農林水産省「生の野菜や果物を安全でおいしく食べるために」https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/fresh_vege.html

若山和一さん

埼玉県加須市で、国産いちじくの主要品種「ドーフィン」を、妻の富美子さんとともに栽培して13年。生産するいちじくは加須市騎西いちじく組合を通じて関東地区を中心に販売されているほか、自宅でも直売している。地域の特産品・いちじくを知ってもらおうと、小学生の農園見学の受け入れなどにも積極的に取り組む。所属する加須市騎西いちじく組合は、19名の組合員が2.8ヘクタールでいちじくを栽培(2021年現在)、市内の優れた生産品に与えられる「かぞブランド」としても認定されている。

加須市騎西いちじく組合
住所:埼玉県加須市騎西35-1(JAほくさい騎西中央支店内)
電話:0480-73-1121
HP:https://jahokusai.jp/

写真/大村夏子 取材協力/JAほくさい

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