果物を使ったおつまみといえば生ハムメロンがおなじみですが、いちじく農家曰く「いちじくと生ハムを合わせても、これまた最高」なんだとか。さらに本邦初公開! いちじくのブランデー漬けレシピも紹介。どちらのおつまみも飲みすぎ必至ですが、いちじくには二日酔いを予防する消化酵素が含まれているので、ちょっとだけ安心して飲めそうです…!いちじくがあればお酒はもっとおいしい!
写真/加藤優里今回レシピを教えてくれたのは、埼玉県加須市でいちじくを育てる若山富美子さん。加須市は関東地方屈指のいちじく産地です。
写真/加藤優里「いちじくの甘さはしょっぱいものとの相性がよく、中でも生ハム巻きはハムの塩気といちじくの甘さがすごく合うの。ブランデー漬けは農家仲間から教えてもらったレシピ。自分へのご褒美に食べるのが楽しみなんです。どちらもすごく簡単だからぜひ作ってみてくださいね」(若山さん)
ちなみに、いちじくにはフィシンのほか、アミラーゼやリパーゼといった消化酵素が含まれています。これらの栄養素は肉や魚などのタンパク質を分解するのを促進し、消化不良を防いでくれるので胃もたれや二日酔いを予防する働きがあるとか。
さっそく、作ってみましょう!
巻くだけでおいしい!いちじく生ハム巻き
材料(2人分)いちじく…2個(約200g)
生ハム…8枚
オリーブオイル(お好みで)…適量
作り方1.いちじくは軸を切ってから、皮付きのまま縦8等分に切る。
2.広げた生ハムに
1をのせて巻く。
3.2を皿に盛り付け、オリーブオイルをかければ完成。
生ハムを巻いただけなのに、おしゃれ感が一気にアップ!
生ハム越しに透けて見えるいちじくの色味がきれい。食べてみると、生ハムの塩気といちじくの甘みが相性バッチリ! 生ハムの濃厚なうまみの後に、いちじくのジューシーな味わいが口の中に広がります。
回しかけたオリーブオイルもいいアクセントに。ワインと合わせたらあっという間になくなりそうです(笑)。
シナモン香る大人のデザート!いちじくのブランデー漬け材料(2人分)いちじく…2個(約200g)
ブランデー…大さじ1~2
シナモン(パウダー)…適量
作り方1.いちじくは軸を切ってから、皮付きのまま縦8等分に切る。
2.ボウルに
1を入れ、ブランデーをかけて軽く和える。
ブランデーの量はお好みで加減してください。
3.皿に盛り付けて、シナモンを振れば完成。
ガラスの器に盛り付けると、いちじくの鮮やかな色味が映えます!
いざ実食! いちじくのさわやかな甘みにとろける食感がたまりません!
ブランデーとシナモンがいい仕事をしていて、これはたしかに大人の味。高級レストランのデザートみたいな一品が、わが家で簡単にできるのはうれしい~!
盛りつけるお皿やカトラリーに凝って、お店っぽくしてみるのもグッド。旬のいちじくで、おうちでのバータイムを楽しむのはいかが?
若山富美子さん
埼玉県加須市で、国産いちじくの主要品種「ドーフィン」を、夫の和一さんとともに栽培して13年。生産するいちじくは加須市騎西いちじく組合を通じて関東地区を中心に販売されているほか、自宅でも直売している。地域の特産品・いちじくを知ってもらおうと、小学生の農園見学の受け入れなどにも積極的に取り組む。所属する加須市騎西いちじく組合は、19名の組合員が2.8ヘクタールでいちじくを栽培(2021年現在)、市内の優れた生産品に与えられる「かぞブランド」としても認定されている。
加須市騎西いちじく組合
住所:埼玉県加須市騎西35-1(JAほくさい騎西中央支店内)
電話:0480-73-1121
HP:https://jahokusai.jp/