2024.01.23

食べる

【シェフ三國の本気和食⁉】丁寧な仕事の「昆布の佃煮」を作って…「三國流おにぎり」を握ってみた!



6.まな板にラップを敷きご飯を乗せ、真ん中に5の昆布を乗せます。



7.ラップごとおにぎりを握ります。



8.ラップをはずし周りにのりを巻き付け、さらに上に5の昆布を乗せて出来上がりです。



さて、この「昆布の佃煮」の昆布は、だしを取った後のものを使うとレシピにあります。
というわけで、ここで昆布のだしの取り方もご紹介しておきましょう。参考になさってください。

昆布のだしの取り方
1.昆布の表面の汚れを取り、1Lの水に60分ほど浸けてだしを取り出しやすくします。



2.鍋で弱火から中火弱にかけます。



3.昆布の切り口から気泡が出てきたら、火を止め昆布を取り出して、だしの出来上がりです。



1人分とありますが、昆布はもちろん1人分ではありません。今回は三國シェフを真似てどっさりとおにぎりの上に乗せましたが、それでもまだまだ余りましたので、何回かに分けて楽しむことができそうです。しょうゆベースの味付けではありますが、昆布の旨味、甜菜糖のやさしい甘み、蜂蜜のコクのおかげで上品で適度な甘さを持った佃煮に仕上がりました。温かいご飯にぴったりの、歯ごたえも少し残っているおいしい大人の佃煮です。

佃煮と言えばもちろん佃島が発祥ですが、そもそもは漁師さんたちの自家用の保存食だったものを売り出し、広まっていったと言われています。ベースはしょうゆと砂糖ですので甘じょっぱくご飯に合う味付けですが、江戸時代の佃煮は真夏に常温で置いていても傷まなかったと言われていますので、今のものより相当味が濃かったと推測できます。それでも人気だったそうなので、今でも味が継承されているのはうなずけます。

佃煮を初めて食べたのは小学生の頃だったように思いますが、とにかく味がほぼしょうゆであまりおいしく感じなかったのを憶えています。その後成人になって佃煮を食べる機会があり、その時初めて佃煮は作り方で味が全く違うということを知りました。このレシピのようににんにくや甜菜糖、蜂蜜で味をつけていくことで、こんなにおいしくなるのだと改めて驚きました。昆布以外にも応用できますので、他の具材でも試してみようと思います。とてもおいしいので、ぜひ作ってみてください!

※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。

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