2024.03.24

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食べる

【富山県の小学生考案】職人級のワザが光る「野菜たっぷり弁当」作ってみた!大事な調味料は「あいじょう」!?




【おかず】①出汁がジュワッと広がる含め煮「南砺のおひめさま、丸山ひめ」



材料(2人分)
丸山…2個 ※
切り干し大根…5g

[A]
昆布つゆ3倍濃縮…大さじ1
酒…大さじ1
砂糖…小さじ1

※丸山とは、富山県西部で食べられているがんもどきで、中にぎんなんやにんじんなどの具が入っているのが特徴。今回の再現では入手できなかったので、普通のがんもどきを使いました。

作り方
1.切り干し大根を水に10分浸して戻す。切り干し大根をギュッと搾り、汁と切り干し大根を分ける。切り干し大根を2~3㎝に切る。
(戻し汁はあとで使うので、とっておいてくださいね)



2.お湯で丸山を10分煮て、ゆでこぼす。



3.2の鍋に1の汁を入れて、丸山が浸るくらいの水(分量外)を注ぎ、[A]を加えて落しぶたをしたら15分煮る。

4.1の切り干し大根を加え、さらに5分煮る。



切り干し大根の戻し汁を煮汁に使うことで風味豊かな仕上がりに。丸山は最初に湯通しして、味がよく染み込むようにします。

一口食べるとがんもどきからジュワッと広がる出汁の旨味に思わずほっこり♡切り干し大根は、程よく食感を残しながらも、味がよく染みていました。煮物ってお弁当に入れるにはハードル高めなイメージでしたが、昆布つゆを使って手軽に作れるのもいいですよね。お弁当に入れる時に切り干し大根でスペースの調整をしやすいのもうれしい一品でした♪


【おかず】②ホクホクトロ~リ食感の里芋コロッケ「里を守るさといも王子」



材料(2人分)
里芋…皮ありで200g
玉ねぎ…中玉1/2個
合いびき肉…30g
塩・こしょう…各適量
砂糖…1つまみ
バター…2g
小麦粉…大さじ2
卵…1個
パン粉…適量
揚げ油…適量

作り方
1.里芋の皮を剥いて水で濡らしたら、耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジで8分加熱する。

2.中火で熱したフライパンに油(分量外)を引いて、みじん切りにした玉ねぎを炒める。ひき肉を加えてさらに炒めたら、塩、こしょう、砂糖、バターを加えて全体を混ぜる。



3.1の里芋をフォークで潰して2を加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やす。



4.3を食べやすい大きさに丸める(分量は約4個分)。

5.表面に小麦粉を薄く付け、溶き卵を絡め、パン粉を全体に1個1個付ける。油で揚げて完成。



里芋で作るコロッケはたねが柔らかいので、冷蔵庫でしっかり冷やしてから成型するのがポイント。ゴロゴロ食感を残したい場合は少し粗めに潰してもおいしいですよ!

一口食べると衣のサクサク食感と里芋のねっとり濃厚な味わいが絶妙。炒めた玉ねぎと味付けに使ったバターでコクもプラスされてるので、ソースやしょうゆはいりませんでした。

里芋のおかげなのか、食べごたえがあるのに不思議と重たくないんですよね。食物繊維もたっぷりでお腹にもやさしいおかずです。じゃがいもで作るコロッケもおいしいですが、わたしは里芋コロッケのほうが好みかも!と新たな発見になりました♪

富山県の南砺市では、里芋の栽培が盛ん。その中でもとくに山野地区は歴史が古く、1660年頃(!)の栽培記録が残っているそうです。同地区には「さといも田楽」など里芋を使った郷土料理も多く、最近は里芋コロッケが新たな地元の味として親しまれているんだとか。

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レシピ写真/大村夏子 取材協力/JA全農