2021.12.27

食べる

年間1万人が来園!【きのこ園の大人気メニュー】「しいたけのアヒージョ」作ってみた!具はしいたけだけ♪

肉厚のしいたけを、にんにくやハーブ風味のオリーブオイルで煮ることで、スペインバル風の「しいたけのアヒージョ」が簡単にできちゃいます。原木しいたけ栽培歴36年のしいたけ名人に作り方を教わりました。きのこ狩りや、きのこをたっぷり使った料理が楽しめる東京都青梅市の「内沼きのこ園」で評判のメニューです。

【画像を見る】農家直伝!オリーブオイルが香る「しいたけのアヒージョ」



教えてくれたのは、「内沼きのこ園」の内沼秀夫さんです。

しいたけの香りと歯ごたえが主役!

「内沼きのこ園」で昔ながらの原木栽培で育った、しいたけ。傘が開ききった一番旨味が乗っている状態のものを、内沼さんは「完熟しいたけ」と呼んでいます。



肉厚で香り高いしいたけは、それだけで存在感たっぷり。
しいたけがメインの「アヒージョ」は、内沼きのこ園のカフェ「ぴるつ」の大人気メニューです。



アヒージョとは、オリーブオイルとニンニクで具材を煮込むスペイン料理。
えびや貝類、野菜などさまざまな食材を入れる料理ですが、
「しいたけそのもののおいしさを味わうなら、しいたけだけのアヒージョがおすすめです」と内沼さん。

しいたけだけのアヒージョ、おいしそう~。どんな味だろう? 
さっそく、教わったレシピを元に作ってみましょう。

にんにくとハーブ風味のオリーブオイルと好相性!「しいたけのアヒージョ」



材料
しいたけ…大2枚(約50g)
にんにく(スライス)…1かけ
ハーブ…ローズマリーやローリエなど好みのもの(乾燥、生どちらでも)
オリーブオイル…200ml



作り方
1.しいたけは石づきを取り、5~6等分に切る。



2.フライパンにオリーブオイルと薄切りにしたにんにく、ハーブを入れて弱火で熱する。にんにくとハーブの香りをオイルに移すように、じっくりと加熱し、火を止める。





3
.耐熱皿に1のしいたけを入れ、塩(分量外)適量をふり、2のオリーブオイルをかける。



4.180℃で予熱したオーブンで5~6分焼く。しいたけをひっくり返し、さらに5~6分加熱する。



5.しいたけに火が通ったら、できあがり! アツアツをいただきましょう。



しいたけに、にんにくやハーブの風味がしみ込んで、おいしい!
余ったオイルは、ソテーした肉や魚にかけたり、スープの風味付けに活用したり、パスタ料理のソースにも使えます。

ぜひ作ってみてくださいね。

コリコリと歯ごたえのいい品種が、おすすめ!

内沼さんは、毎年、3品種ほどのしいたけを育てています。



「試験的にいろんな品種を栽培してみて、これはいいね、とか、だめだな、とか試行錯誤しながらやってきました。いま一番いいのは、この品種。品種といっても、名前などなくF-954という番号しかないのですが、歯ごたえがいいんです」と内沼さん。



品種によってしいたけの出来も異なり、「形はいいけれど、味はいまひとつ」とか、「柔らかくて、ふにゃふにゃしている」などいろいろあるそう。

「わたしは、しっかりとしていて、コリコリと歯ごたえがあるものが好きですね。F-954は、味、香り、歯ごたえが最高。経営的に考えると、形がよくてたくさんできる品種がいいのかもしれないけれど、わたしは自分がおいしいと思う品種にこだわっています。ただ、この品種はとても古い品種で、他の生産者さんが育ててもしいたけが生えてこないそうなんです。菌のメーカーさんは『内沼さんしか買わないから、うちは内沼さんのために培養しているようなもの』って言っています(笑)」。



原木栽培は、菌を原木に植え込むだけというシンプルなやり方ですが、環境の調整など高い技術が必要なのだとか。最高のしいたけは、内沼さんの職人技の賜物なんですね。

内沼きのこ園

内沼秀夫さん

希少な栽培方法である原木栽培を始めて36年。ナラの木の原木を使って自然の力を利用しながらしいたけ、舞茸、ヒラタケなど様々な種類のきのこを栽培する。秀夫さん、妻の幸恵さん、娘の幸紀さんと3人の家族経営。園内ではしいたけ狩り体験(予約制)や、収穫したきのこをすぐに焼いて食べられる炭火焼きコーナー、きのこをたっぷり使った料理を楽しめるカフェ「ぴるつ」もある。
営業時間10:00~17:00(カフェは、11:30~15:00) 火曜定休(6~8月は水曜も定休)
※季節によって、営業時間が異なることがありますので、ご注意ください。
http://u-kinoko.jp/index.html

写真/松木雄一 料理写真/石塚修平 取材協力/JA西東京

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