出典:大丸百貨店

2021.11.18

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【D2Cブランド】東京・大丸百貨店に“モノを売らない店”がオープン!「え、陳列してる商品を売る気がない⁉」

コロナ禍でネットショッピング利用の頻度が上がった方、多いと思います。最近、アマゾンや楽天でいろんなブランドの中から欲しい商品を選んで…とは違う、ブランド(やメーカー)が自社ECサイトのみで、わたしたち消費者と直接やりとりをするスタイル、「D2C」に注目が集まっています。ネット上で、しかも自社ECサイトのみで取り引きが完結するこのスタイルに、デパートが“いっちょかみ”するようなんですがナゼ? デパートに商品はあるのに“買えない”…って、一体どういうこと?

D2Cって何?


出典:https://unsplash.com/

メーカーやブランドが代理店や小売店を通すことなく、自社ECサイトを通じて消費者にダイレクトに商品を販売するビジネスモデルをD2Cといいます。広告はSNSを有効活用してターゲットにピンポイントでリーチすることでコストを抑え、また消費者のダイレクトな反応を知ることができるのがこのビジネスモデルの大きなメリットと言えます。

ある意味、閉じているというか、ブランド(やメーカー)とユーザーとの関係がとても親密になるのがD2Cの特徴です。ブランド(やメーカー)はユーザーの要望を積極的に取り入れ、自由にスピーディにサービスや商品を改善でき、自分たちの思いがカタチになりやすいと感じるユーザーは熱烈な“ファン”になります。一緒に成長していくコミュ二ティが作られていくイメージが、ココにはあります。

アパレル・美容業界を中心に注目を集めているモデルなのですが、実際に利用したことがある人も多いのではないでしょうか?

でもやっぱり、実際の商品を触ってから買いたい!


出典:大丸百貨店

便利なネットショッピングの恩恵を受けまくって日々生活していても、「やっぱり実物をこの目で確かめてから買いたいな」と思うことはありませんか? わたしは洋服やアクセサリー、レビューが多くない化粧品などは、「ポチ」っと購入するのを躊躇ってしまうことがあります。

そこに目をつけたのが、大丸松坂屋百貨店。大丸東京店4階イベントスペースになんと、「明日見世(asumise)」というD2Cブランドのショールーミングスペースをオープンしたのです。そこでは実際にD2Cブランドの商品に触れることができ、スタッフに詳しい説明を聞くことができます。本来、D2Cは実店舗を持たないのでとても貴重な体験!で!も!そこでは買えません(え!?)。店頭に設置されたQRコードを読み込んで、出典ブランドのECサイトから購入するのです(え!?え!?)。

消費者としてはうれしいこと!


「Citrea」百貨店初出店。オーストラリア原産のスーパーハーブ“レモンマートル”を使用したスキンケアブランド

百貨店で商品を“売らない”、というのはかなり斬新なスタイルではありますが、これってわたしたちユーザーにとってはうれしいことですよね。気になってきたD2Cブランドの商品が手に取れるというのはもちろん、店舗に行かなければ知る由もなかった見知らぬD2Cブランドとの新たな出会いがそこにあるのですから。わたしは仕事柄、様々な化粧品ブランドとお仕事で触れ合う機会があるのですが「知らないだけでいい商品はたくさんあるんだよなー」と肌で感じていました。

「百貨店がD2Cブランドを扱うショールームをオープンする」「百貨店では商品を売らない」と最初に聞いたときは、あまりの斬新さに驚きましたが、よくよく知ると消費者としてはかなりワクワクする試みですよね! 近くに行った際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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