千葉県松戸市の農家・花島綾乃さんは、ネイルもマツエクもばっちりの農業女子。しかもフォロワー1万人超え(!)のインスタグラマーなんです!“農業経験ゼロ”からスタートし、「農家らしくない」「農業なんてできるの?」と、見かけだけ判断されることもあったといいますが、そんな言葉はどこ吹く風。オシャレしながら、農家ライフを100%楽しむ綾乃さんの魅力に迫ります!【画像を見る】農業とオシャレを両立!今ドキ女子のライフスタイルとは?就農のきっかけは友人の切実な声千葉県松戸市の綾乃さんの実家は、代々の農家。高校時代に農業を営んでいた父を亡くし、しばらくは畑の管理を親戚に任せていましたが、2017年に就農しました。
もともとは農家になるつもりはなかったという綾乃さん。一体どんなきっかけで農業を始めたのでしょうか。
「出産した友人から“離乳食に有機・無農薬野菜が使いたいのに、近所に売ってない”という話を聞いたことが大きいですね」(綾乃さん)
無農薬野菜はどこで買えるんだろう……と考えていたとき「あ、うちには畑がある。じゃあ、わたしが無農薬野菜を作ろう」と、思い立った綾乃さん。
当時は婚約中だった夫の隼さんも「やってみようよ」と背中を押し、農業を始めました。
「農業経験ゼロだったので、わからない部分は人に聞いたり、試行錯誤しながら無農薬野菜を育てています」(綾乃さん)
マツエクもネイルも農作業に支障なし!農家になって5年目の綾乃さん。農家になるからオシャレをやめよう、とは一切考えなかったと言います。
「農作業をしていると汗で流れちゃうからお化粧はしませんけど、マツエクとネイルは別。してても農作業はできます」(綾乃さん)
ネイルって爪の保護にもなるんです、そう言って、素手でにんじんを掘り始めました。
「道具を使うと野菜に傷がついてしまって。軍手をすると土や野菜の感触もわからないから、わたしは素手で収穫します。それに…大好きなマツエクとネイルはわたしの活力。がんばる自分へのご褒美なんです」(綾乃さん)
何よりも農業が楽しい!今、綾乃さんが力を入れているのは、農業の魅力をSNSで発信すること。SNSによって利用者層が異なるため、毎日の農作業の様子やネイル、おすすめのレシピなど、それぞれの層に合わせた内容で投稿をしています。
中でもインスタグラムはフォロワー1万人超えの超人気アカウント!
「いろいろな方に見てもらえるし、コミュニケーションが生まれるのでSNSの運用もとても楽しいです。インスタグラムのネイルの投稿がきっかけでネイリストの方から野菜の注文が入ったこともあるんですよ!」(綾乃さん)
ネイルや作業着は野菜の色に合わせて、あやめ雪カブ色のネイルとにんじん色の作業着。人と関わるのが大好きだという綾乃さん。ホームページやSNSでは農業ボランティアも募集しています。
「農業を始めたら思った以上に楽しくて。この楽しみをわたしたちで独占するんじゃなくて、誰かと共有したい!と農業ボランティアを募集したんです。会社の仕事終わりに寄ってくれる方や、お休みの日にきてくれる方など、関わり方は人によってさまざまです」(綾乃さん)
綾乃さんの農園「綾善」の農業ボランティアは30人以上! グループLINEもあり、活発に活動しています。
「今日の作業はこんな感じです、と連絡して、予定の合う人が畑に寄ってくれます。夫とふたりだけだと作業が間に合わないこともあるので、とても助かりますね」(綾乃さん)
気分が落ち込んだときは、一緒に作業をしていた農業ボランティアを誘い、銭湯に繰り出してリフレッシュすることも。いい関係を築けていることが伺えます。
「顔見に来たよ~って気軽に来てくれる方も多くて、うちの畑はいつも和気あいあい。農家になってから人間関係もぐんと広がりました。いろいろな人に助けてもらいながら、みんなで楽しく農業できたらいいなと思っています。何事も楽しんだもの勝ちです!」(綾乃さん)
最後に、消費者へのメッセージを聞くと、農業愛にあふれたコメントが返ってきました。
「小さな種が育つと、本当に感動します。農作業するとリフレッシュできるし、魅力がいっぱい。家庭菜園ならベランダでもできるので、ぜひ育ててみてほしいです。農作業はネイルしてても大丈夫ですから!」(綾乃さん)
前向きに農業に取り組む綾乃さん。これからの活動に注目です!