2022.05.20

食べる

豚肉の「こま切れ」と「切り落とし」の違いって知ってる⁉肉野菜炒めにおすすめはどっち?【調理の常識】

料理大好き、手抜き料理が得意なkimiko♪です。今回は“いまさら人に聞けない”調理の常識についてお話したいと思います。朝のテレビ番組『バゲット』で「家事チャレンジ検定」という特集をやっていたのですが、そこで出題されたのが“豚肉の「こま切れ」と「切り落とし」はどう違うの⁉”という問題。みなさん、わかりますか? わたしは知りませんでした。だから実際にお肉を買ってみて、検証してみました!

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「こま切れ」と「切り落とし」って何が違うの?

「こま切れ」と「切り落とし」の違いなんて、そうそう理解している人は少ないかと思います。
何気なくお安い豚肉を買ったら「こま切れ」だったとか、目についた肉を買ったら「切り落とし」だったとか。
そんな感じではないでしょうか?

だけど…。
実は「こま切れ」と「切り落とし」は全然違うんです!

【こま切れ】
こま切れとは、そのお店で扱う肉の肩やロース、バラ、モモなどさまざまな部位の切れ端を集めたもの。切り落としにならない部分をスライスしているため大きさや厚みはバラバラですが、とってもお得! 使う時に切る必要もありません。

こま切れは大きさや厚さがバラバラなので、炒め物や煮物に使うのが◎。
切り落としよりも肉に厚みのある場合が多く、「肉じゃが」「豚汁」「八宝菜」などにおすすめです。

【切り落とし】
同じ部位のお肉を集めたもの。大きさはバラバラですが、お肉の厚みは一定です。
一切れがこま切れより大きいのでお値段はこま切れより高いものの、薄切り肉よりは小さくてお安め。

肉の風味を感じたい「生姜焼き」「ハヤシライス」を作る時などは、切り落としがぴったりなんです。

”肉野菜炒めに向いている”のは、どっち!?

『バゲット』では、「肉野菜炒めに向くのはどちら?」ということも紹介しています。
結果、肉野菜炒めに向いているとされたのは豚肉の「こま切れ」でした。
その理由としては…。

肉野菜炒めの主役は、野菜。その野菜の中で、肉の味もしっかり主張するには「こま切れ」の方が良いとのこと。
もちろん切り落としでも作れますが、肉が上品というかインパクトが足りないそう。
そして何より、「こま切れ」の方がお安いのもポイントです。

「こま切れ」と「切り落とし」、そのどちらでも肉野菜炒めは作れるしおいしいけれど、肉の風味の強さと安さで「こま切れ」に軍配が上がる結果に。

「こま切れ」で作った肉野菜炒めは、本当においしい?

ということでわたしも、「こま切れ」で肉野菜炒めを作ってみました。

【材料】

豚肉のこま切れ(薄切り)…100g
野菜(あるもので)…適量
にんにく…1かけ
しょうが…1かけ
オイスターソース…小さじ2杯
塩…適量
こしょう…適量
ゴマ油…適量

はい!
こちらが豚肉の「こま切れ」です。
いろんな部位の切れ端が集まっています。肉の厚みも大きさもまちまちです!



【作り方】
1.野菜を適当な大きさに切り、にんにくとしょうがはみじん切りに。
豚肉の「こま切れ」もサイズが大きすぎるようなら切っておく。



2.フライパンにサラダ油(分量外)を引き、にんにく、しょうがを炒めて香りを出す。
固い野菜(にんじんなど)、肉、やわらかい野菜(キャベツ、もやしなど)を順番に入れて強火で炒める(1分~2分お好みで)。
軽く火が通ったら、ゴマ油以外の材料を入れて軽く混ぜ、味を整えたら火を止める。
最後にゴマ油をかけ、混ぜ合わせます。



器に盛り付けて出来上がり ♪



オイスターソースとゴマ油の風味が、なんとも豊か! にんにくとしょうがの香りも食欲をそそります。
実際に食べてみると豚肉の「こま切れ」もしっかりと味の主張をしていて、おいしい!
ぜひ、試してみてほしいです♪

「切り落とし」で肉巻きを作ってみた!

ついでに「切り落とし」を使って1品作ってみることに。

【材料】

豚肉の「切り落とし」(薄切り)…100g
じゃがいも…1個
にんじん…5㎝
片栗粉…適量
砂糖…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
酒…大さじ3

こちらが、豚肉の「切り落とし」です!
同じ部位ですね。厚みも一緒。たまたまかもしれませんが、大きさもほぼ同じでした。



広げるとこんな感じ。



【作り方】
1.じゃがいもは1㎝角の拍子切り、にんじんは5㎜角の拍子切りにし、軽く電子レンジ(600Wで1分ほど)にかける。
「切り落とし」を広げ、じゃがいもとにんじんを巻く。



2.肉のまわりに軽く片栗粉をまぶす。フライパンにサラダ油(分量外)を引き、中火で焼く。



3.火が通ったら、酒、しょうゆ、砂糖を混ぜ合わせたものを入れ、火を止めて絡める。



お皿に盛れば、完成です!



簡単に出来ました♪

「こま切れ」も「切り落とし」も同じ料理には使えますが、肉の味がしっかりほしい料理には「こま切れ」を、1枚1枚の肉のサイズに幅が必要な料理には「切り落とし」がおすすめです。

どちらの肉もお財布にやさしいお肉なので、どんどん使っていきたいですね。
それに…「こま切れ」の中には、高級肉が入っているかもしれませんよ〜(笑)。

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