誰でも作れるけど、こだわったらキリがなさそうなのが「目玉焼き」。今回はその最終回答とも言えそうな超絶ウマい目玉焼きを作ってみようと思います。というのも、ＮＨＫの番組『すイエんサー』で“黄身が濃厚で白身がぷるっぷる♡”な高級ホテルの目玉焼きを紹介していたんです。特別な道具や材料・調味料を使わず、丁寧な調理とちょっとした工夫で作れるとか。さっそくトライしてみました！
【ニューオータニのシェフ考案】卵好き絶賛の「あんかけオムライス」作ってみた！熱々とろみ餡が美味～♡高級ホテルの「目玉焼き」とは…？高級ホテルで提供されている目玉焼きは、厳選したブランド卵を200～220℃のオーブンで2～3分焼いて作られているそうです。
家庭で目玉焼きを作る時にオーブンを使うのはちょっと手間ですよね。
今回ホテル・ニューオータニの統括料理長 太田高広シェフが指南してくれたのは高級卵やオーブンなしでも作れる方法です。
ふつうに目玉焼きを作る時はフライパンにそのまま卵を割り入れますよね。
そのまま割り入れると白身の水っぽい部分が広がってかたちの悪い目玉焼きになってしまいます。
高級ホテルの「目玉焼き」の材料と作り方今回の作り方の最大のポイントはザルに卵を割り入れ、余分な水分を切るという工程です。
ではさっそく作っていきますよ。
【材料】卵…1～2個
バター…適量
塩…少々
【作り方】1．ザルの下に器を置いて、低い位置から卵を割り入れます。
京都女子大学の八田一教授によると、卵には水っぽい白身と濃厚な白身があり、ザルに卵を割り入れると、水っぽい淡白な白身を下に落とすことができるそう。ザルに残った卵だけを使うことで濃厚ぷるぷるな目玉焼きが作れると言うのです！
下の器に水分の多い白身が溜まっています。
下に落ちた水分の多い白身はお味噌汁やお吸い物、スープなどに加えて余すことなく使えます。
2．フライパンを弱火で熱し、バターを塗り広げます。
塩少々は先にフライパンに振って、
1のザルに残った卵を低い位置から入れます。
塩を先にフライパンに振ることによって、白身に味がしみ込んでおいしくなるんだとか。
卵に詳しい東京家政大学の峯木眞知子特命教授によると、卵の黄身は衝撃に弱く10㎝ほどの高さから落としただけで、黄身のなかの卵黄球という小さな粒が潰れて舌ざわりが悪くなってしまうそうです。なので卵はなるべく低い位置から入れるのが望ましいんだとか。
黄身が端っこに寄らないようにするには、フライパンに入れた直後に黄身を上から手でつまんで真ん中で数秒間固定すると、黄身の位置が偏らずに、より見栄えの良い仕上がりになります。
黄身を軽くつまんで目玉焼きの中央で数秒間固定する。
3．焼くときは普通、水を入れて蒸し焼きにしますが、味が薄くならないよう水は入れずに弱火でじっくりと焼いていきます。
すイエんサーではふたをして3分焼く方法だったのですが、ふたをすると黄身の表面が白っぽくなってしまいます。
ふたをせず極弱火で白身に火が通るまで、じっくりと4分程度焼いていきます。
火加減が強く白身にしっかりと焼き目がついてしまうと、ぷるっとした食感が損なわれるので焼きすぎないように火加減には気をつけましょう。
とろーり半熟の黄身とぷるぷる白身の目玉焼きが出来上がったので、この日はちょっと張り切って気分の上がるモーニングプレートにしてみました！
きれいな丸形で黄身の色が鮮やか！下の画像は普段の目玉焼き。いびつなかたちで焼き色がつき過ぎ、黄身が白っぽくなっています。
見栄えだけでも全然違いますね。食べてみると…ホントだ！ いつもの卵なのにちょっと高級な味がします。濃厚さとコクがあるんですね。
黄身は火の通りがちょうど良くてトロ～リなめらか♡ 白身もぷるっぷるです♪
それと、フライパンに先に塩をふったおかげで、卵にほどよく塩味がついているんです。
ふわっと広がるバターの風味もおいしさにひと役買っています。食欲をそそりますね。
別の日は、ウインナーと一緒にご飯にのせて、目玉焼き丼に♪
目玉焼き丼は時間のない朝にぴったりです。
目玉焼きはいろんな料理と相性抜群なので、ハンバーグや焼きそばにのせるとちょっぴり豪華になって満足度が上がりますよね。
おいしい作り方をマスターしたので目玉焼きを作る頻度が上がりそうです！
手順通りに丁寧に作れば必ずワンランク上の目玉焼きになります。ぜひ試してみてください！
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