2022.08.24

食べる

【農家直伝】アスパラの保存は野菜室NG!冷蔵庫のドアポケットに立てて保存…が正解だった!?

6~10月に収穫する“夏アスパラ”は今が旬ですが、みなさん保存はどうしてます? 買ってきたら野菜室へ直行…じつは大間違いなんですって。「えー、そうなの!?」と驚きを隠せないわたし。なんでも、涼しさを好むのでむしろ冷蔵室が正解! しかも、ドアポケットに立てて保存するとなお良いとか。いったいどうしてなんでしょう…。東京都練馬区で3000株のアスパラガスを栽培する白石秀徳(ひでのり)さんに詳しく聞いてきましたよ~♪

【農家直伝】新鮮&旨いアスパラの選び方は春と夏では違う!?「夏アスパラ」はココを見て買えば…間違いない!

2~3日中に食べるなら、冷蔵室に立てて保存!

アスパラは暑さに弱いので、野菜室よりも冷蔵室で保存するのがおすすめ。
保存に最適な温度は、2.5℃とされていて、一般的に3℃以上に設定されていることの多い野菜室は、暑すぎるそう。

また「立てて保存する」ことがポイント。
アスパラは収穫後も成長していて、横に保存しておくと、穂先が縦に伸びようとして、余計に養分を使ってしまうんだとか。


冷蔵室で1週間、横に保存したもの。穂先がグンと曲がっています。

「コップなどに少しだけ水を入れ、アスパラの切り口を浸し、立てて保存します。ちょうどいいサイズのコップがないときは、茎を輪ゴムでまとめておくと、ばらけずに済みますよ」(白石さん)



「さらに、全体を軽くラップで覆ったり、ジッパー付き保存袋に入れたりすると、水分の蒸発が防げ長持ちします。ただ、密閉状態にして長期間置いてしまうと、水気がこもって傷みの原因になるので、気をつけてください」(白石さん)



「アスパラは常時呼吸をしていて、養分を消費するにつれて筋張っていきます。できるだけ早く食べてくださいね」(白石さん)

食べきれない量のアスパラは冷凍保存が◎

旬の安い時期にまとめ買いしたときは、下茹でしてから冷凍保存がベスト!
少し硬めに茹でるのがポイントです。



「1本丸ごと茹でるのが面倒な場合は、切ってから茹でても大丈夫です」(白石さん)



茹でたアスパラをザルにあげ、キッチンペーパーなどで水気をしっかり取ります。



冷凍保存袋に入れるか、小分けにしてラップに包んで冷凍庫へ。1か月ほど日持ちします。



アスパラを茹でるなら、根元から!?

上手に保存できたら、おいしく食べる方法も知りたいですよね。

「新鮮なアスパラが手に入ったら、さっと茹でてマヨネーズに付けるのが最高!」という白石さんに、基本の茹で方を教えてもらいました。

アスパラは、根元から5㎝ほどをピーラーで剥きます。



「捨ててしまいがちな根元の部分は、穂先に比べるとエグミがないので甘みを感じやすい。筋のある皮を取り除けば、根元までおいしく食べられますよ」(白石さん)

どうしても筋張って硬い部分がある場合は、その部分だけ切り落とすようにしましょう。



茎に付いている三角形の部分(はかま)は、食感が気になる人は取り除いてもいいですが、そのまま茹でてOK。



まずは、沸騰した湯に塩を入れ…



アスパラの根元だけを、最初に数秒間茹で…



その後、全体を湯の中に入れ、茹でます。



「茹で時間はお好みですが、新鮮なアスパラは生でも食べられるので、サッと色が変わったくらいで、ザルにあげるのがオススメ」(白石さん)



今が旬の“夏アスパラ”をおいしく味わってくださいね。

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白石農園

白石秀徳(しらいし・ひでのり)さん

大学では農学を専攻、青果市場にて経験を積んだ後、約350年続く白石農園の後継者として就農。両親と家族が年間30~40品目を栽培する農園において、自身は3000株のアスパラガスの栽培に従事。農福連携、体験農園の実施など地域との連携を深めながら、都市農業を持続可能なものにすべく奮闘中。

●ホームページ
https://shiraishi-farm.com/
●Instagramアカウント @shiraishifarm
https://www.instagram.com/shiraishifarm/

写真/津田雅人 レシピ写真/石塚修平 取材協力/JA東京あおば 

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