2024.02.17

食べる

【残ったワインどうする】栓を抜いても〇〇〇に縦置きで長持ち♪ワイン農家直伝の賢い保存法&活用術



残ったワインを料理に使おう

味の変化も「ワインの楽しみ方のひとつ」と、貫井さん。でも「あまりおいしくなくなった」と感じることも、あるかもしれません。そんなときは……。



「飲み残したワインは、料理に使ってください。ワインは、ビーフシチューのような煮込み料理や、トマト系のイタリアンに入れるとぴったりです。お水の代わりに使うと、熱でアルコール分が飛び、味に深みが出ますよ」(貫井さん)

うんうん、料理のためにワインを買おうとは思わなくても、飲み残しなら思う存分投入できますね。

「わたしは、豚肉に赤ワインをドバドバ入れて煮てから、炒めた玉ねぎやしいたけと一緒にトマト缶で煮込んだ赤ワイン煮込みをよく作ります」(貫井さん)


しいたけと豚肉の赤ワイン煮込み。ワインと一緒にいただくのも乙。

残ったワインをアレンジしよう

栓を開けると味わいが変化するのは、致し方のないこと。飲むにはイマイチかなと思ったら、アレンジするのも方法です。

「カットしたフルーツやスパイスを入れれば、サングリアの出来上がり。夏場だったら氷も入れると、さっぱりしておいしいデザートドリンクになりますよ」(貫井さん)


画像提供/Pixabay

考えてみれば、ワインも、もとはぶどう。フルーツと合わないわけがありません。


画像提供/Pixabay

「寒い季節なら、ホットワインもいけますよ。ワインは飲み残しても大丈夫!いろいろ試しながら食卓に取り入れてくれたら、生産者として本望です」(貫井さん)

飲んで味わい、アレンジもできるワイン。ぜひ、自由に楽しんでみてくださいね。

※アルコール度数が20度未満のお酒は、漬け込みが法律で禁じられています。ワインに果実等を入れる際は、必ず下記に留意してください。
〇ワインに果実等を漬ける際は、飲む直前に混ぜる。
〇家庭で飲みきれる分だけ作成し、作り置きをしない。 

<参考文献>
Web

『KIRIN』「ワインの美味しい温度」
https://www.kirin.co.jp/alcohol/wine/
wine_academy/knowledge/beginner/saving.html


貫井園

貫井香織さん

埼玉県生まれ。大学卒業後、コンサルティング会社、PR会社を経て、2008年に父親が経営する「お茶としいたけ 貫井園」に就農。原木しいたけ栽培において農林水産大臣賞を5度受賞の同園で働きながら、ワインに魅せられ、2016年に醸造用ぶどうの栽培を開始。2022年から、自家製ぶどうによる醸造ワインの販売を手掛ける。
2015年第10回さいたま輝き荻野吟子賞、2017年農業女子アワード「農業女子の知恵・夢部門」、2018年6次産業化アワード奨励賞を受賞。農業女子プロジェクトメンバー。

●貫井園ホームページ
http://www.nukuien.com/

●インスタグラム @nukuien
https://www.instagram.com/nukuien/

写真提供/貫井園 写真/野口花梨 スタイリング/浅利類 取材協力/JAいるま野

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