料理大好き、手抜き料理が得意なkimiko♪です。関西には古くから「始末する」という言葉があって、節約、倹約するという意味だとか。始末の料理というのは、食材を無駄なく使いきる、という意味合いを持ちます。食品廃棄の問題や消費生活を見直すきっかけにもなる、SDGsにも通じる考え方・倫理観なんですね。今回はその「始末料理」の第３弾。かぼちゃのワタでプリンとパウンドケーキを作っちゃいます。この記事の画像一覧をチェック！かぼちゃのヘルシー豆知識かぼちゃって、ご飯のおかずにしても、スイーツにしてもおいしくてみんなが大好きな野菜です。でも、かぼちゃの種のまわりにあるワタってどうしていますか？「捨てているよ」って人も多いのではないでしょうか？ でも、捨てるなんて勿体ない！ かぼちゃのワタは栄養満点なんです。
かぼちゃには老化防止や皮膚の代謝を助けるβカロチンが含まれることは有名です。しかし、かぼちゃのβカロチンは実の部分より皮やワタに約2倍も含まれているんですよ。
かぼちゃのワタは、甘味もあり植物繊維が豊富なので煮物を作るときなどは実と一緒に煮てしまうといいのですが、かぼちゃのワタだけが残ったとき、さてどうするか？ 今回はプリンとパウンドケーキを作ってみましたよ。
まずは、加工しやすいように「かぼちゃのワタのペースト」を作りましょう♪
かぼちゃからワタと種を取ります。
かぼちゃの種とワタはくっついているので、丁寧に分けます。
種は、第１弾で「かぼちゃの種スナック」を紹介しているので、作ってみてくださいね。
かぼちゃのワタを、まな板の上で包丁を使ってたたきます（みじん切りの要領）。
すぐに、ペースト状になりますよ。
ついでに、かぼちゃの皮を飾りに使いたいので下ごしらえです。
（無くても大丈夫ですよ）
面取りや飾り切りで出たかぼちゃの皮もそのまま使えますが、もし無いようならピーラーで少しむきます。
（高齢の方やお子さんには、かぼちゃの皮は消化が悪いので少し剥く方がいいですよ）
お皿にかぼちゃの皮を広げ、600Wの電子レンジで30秒～１分加熱します。
その後、オーブントースターの強火で約２分～３分焼いてカリッとさせる。
パリパリにならない場合は、様子を見ながら加熱時間を加えてください。
パリッとした、かぼちゃの皮をビニールに入れすりこ木でたたきます。
あっという間に粉々になりました。
これで、下ごしらえは終わりです。
ではさっそく本題！
簡単！かぼちゃのワタのプリン
【材料】ココット皿２個分（小さいココット皿なら４個分）
プリン液
かぼちゃのワタペースト…1/2個分
卵…1個
牛乳…150ml
砂糖…15ｇ
カラメルソース
砂糖…大さじ1
水・湯…各小さじ1
トッピング
かぼちゃの皮…適量
1．耐熱容器に、かぼちゃのワタペースト、牛乳、砂糖を入れる。
2．500Wの電子レンジで約1分加熱する。
3．電子レンジから取出しかき混ぜて、砂糖を溶かす。
（砂糖が溶けないようなら、再度加熱してください)
4. よく解きほぐした卵を加えて、泡立たないように混ぜ合わせる。
5．ココット皿に均等にプリン液を注ぐ。
6．オーブンの鉄板に乗せる。
7．鉄板に湯（50℃ほど）を張る（分量外100～200ml程、鉄板の大きさに合わせてください）。
8．150℃のオーブン（余熱なし）で、10分～20分蒸し焼きにする。
9．プリンを少し揺らしてプリン液が出てこなければ焼きあがり。
（プリン液が固まっていないときは、様子を見ながら再度加熱してください）
カラメルソースを作ります。
10．小さめの耐熱容器に、砂糖、水を入れ、500Wの電子レンジで30秒加熱。
11．色が付いたら（薄いようなら再度加熱してください）湯を加える。
注意！ お湯を入れるときにハネます。火傷しないように気をつけましょう。
キャラメルソースをかけ、かぼちゃの皮でトッピングです。
キャラメルソースが少々焦げましたが、おいしくいただくことができましたよ♪
かぼちゃのワタは実よりも甘いですが、濃密な甘味というよりスッキリとした甘味で爽やかな甘さが口の中に広がります。
かぼちゃのワタのスッキリとした甘さが、プリンに溶け込んであっさりとしたプリンができます。
かぼちゃの皮もカリカリで食感が楽しいアクセントです。
ぜひとも、かぼちゃの風味がほんのりとするスッキリとしたプリンをお試しください。
簡単！ホケミで作るかぼちゃのワタのパウンドケーキ
【材料】かぼちゃのワタペースト…1/2個分
卵…1個
牛乳…100ml
砂糖…30ｇ
バター（マーガリンでも可）…20ｇ
ホットケーキミックス…150ｇ
1．ボウルに卵、牛乳、溶かしたバター、かぼちゃのワタペーストを入れ混ぜ合わせる。
2．ホットケーキミックスを入れる。
3．ダマがなくなるまで混ぜ合わせる。
5．パウンドケーキ型に流し込み、軽くトントンと叩いて空気を抜く。
（キャン★ドゥのパウンドケーキ型Mサイズを使いましたが、少々あふれ気味だったのでLサイズがいいですよ）
6．180℃に予熱したオーブンで25分～30分間焼く。
焼きあがりました。
温かいうちに食べてもおいしいですが、冷やして食べても、しっとりとしておいしいですよ。
かぼちゃのワタは実よりも甘いですが、濃密な甘味というよりスッキリとした甘味で爽やかな甘さが口の中に広がります。
かぼちゃのワタが、パウンドケーキに適度な酸味と甘さを加えスッキリとしたパウンドケーキができました。
そして、何より黄色がきれいです。
かぼちゃのワタを入れることで、パウンドケーキの黄色の発色がよくなり、見た目もおいしそうです。
かぼちゃの香りはあまりしませんが、甘い香りが広がり食欲をそそります。
お好みで生クリームやかぼちゃの皮をトッピングして召し上がれ。
普段は捨てている、かぼちゃのワタを使っておいしいスイーツを２点紹介しました。
プリンもパウンドケーキも簡単に作れるレシピなので、お試しください。
かぼちゃのワタを入れることで味もおいしくなりますが、かぼちゃのワタで黄色が鮮やかに発色します。
プリン、パウンドケーキのどちらもスッキリとしたかぼちゃのワタを感じられるように、甘味を抑えて紹介しておりますので、物足りない方は砂糖を加えてくださいね。
