ミネラルたっぷりで体によいといわれる蜂蜜ですが、いざ買おうとすると種類が多くて迷う…という経験はありませんか?蜂蜜専門店で、選び方のコツを教わりました。
教えてくれたのは東京都あきる野市にある蜂蜜専門店「みつばちファーム」代表の養蜂家・犬飼博さんとスタッフの山谷由美さんです。
淡い色はあっさり 濃い色は栄養たっぷり
蜂蜜を選ぶとき、まず見てほしいのは色。
「オーソドックスな蜂蜜が好みなら、淡い色のものがおすすめです。色が淡いほどあっさりしていてくせもないので、なんにでも合いますよ」(犬飼さん)
ただ、ちょっと物足りなく感じる人もいるのだそう。
「そういう場合は、濃い色の蜂蜜を選んでみてください。風味や香りを強く感じることができます。ポリフェノールやミネラルをたっぷり含んでいるので、栄養価も豊富です」(山谷さん)
上段左から、クリ、サクラ、フジ、下段左から百花蜜、アカシアの蜂蜜
使いやすさなら アカシアや百花蜜
アカシアの花 写真提供/Pixabay
蜂蜜の代表格ともいえるアカシアは、あっさりした甘さでくせがなく、だれにでも好まれる味。
「ヨーグルトにかけるのはもちろん、コーヒーや紅茶に入れたり、お菓子作りや料理に使ったりと、なんにでも使えます」(山谷さん)
また、エゴやトチなど数種類の花の蜜が混ざった百花蜜は、コクがあってフルーティー。
エゴの花 写真提供/Pixabay「さまざまな花の蜜が混ざることによって、味のバランスがよくなるんです。有名なパティシエにも愛用者が多いですよ」(犬飼さん)
花の香りを楽しむなら サクラやフジ
蜂蜜を選ぶときは、蜜源となった花の種類で選ぶのもコツだそう。
サクラの花 写真提供/Pixabayフジの花 「花の種類によって、風味が変わります。たとえばサクラは華やかな香り、フジは品のある香りが、ふんわりと広がります。香りのよい蜂蜜は、紅茶にたらすのがおすすめです」(山谷さん)
独特な味と高い栄養価の クリやソバ
ミツバチは、クリの花からも蜜を集めてきます。
クリの花 写真/石塚修平「クリの蜂蜜は、鉄分やポリフェノールを多く含むため、味のクセが強く好みがわかれますが、くるみなどとの相性がぴったり。わたしのいちばんのお気に入りです」(山谷さん)
クリの蜂蜜で漬けたくるみみつばちファームでは扱っていませんが「ソバの蜂蜜も、クセがあって苦手という人も多いですね」(犬飼さん)。