2021.06.25

食べる

【蜂蜜専門店に聞く】自分好みの蜂蜜の選び方

ミネラルたっぷりで体によいといわれる蜂蜜ですが、いざ買おうとすると種類が多くて迷う…という経験はありませんか?蜂蜜専門店で、選び方のコツを教わりました。



教えてくれたのは東京都あきる野市にある蜂蜜専門店「みつばちファーム」代表の養蜂家・犬飼博さんとスタッフの山谷由美さんです。

淡い色はあっさり 濃い色は栄養たっぷり



蜂蜜を選ぶとき、まず見てほしいのは色。

「オーソドックスな蜂蜜が好みなら、淡い色のものがおすすめです。色が淡いほどあっさりしていてくせもないので、なんにでも合いますよ」(犬飼さん)

ただ、ちょっと物足りなく感じる人もいるのだそう。



「そういう場合は、濃い色の蜂蜜を選んでみてください。風味や香りを強く感じることができます。ポリフェノールやミネラルをたっぷり含んでいるので、栄養価も豊富です」(山谷さん)


上段左から、クリ、サクラ、フジ、下段左から百花蜜、アカシアの蜂蜜

使いやすさなら アカシアや百花蜜


アカシアの花 写真提供/Pixabay

蜂蜜の代表格ともいえるアカシアは、あっさりした甘さでくせがなく、だれにでも好まれる味。



「ヨーグルトにかけるのはもちろん、コーヒーや紅茶に入れたり、お菓子作りや料理に使ったりと、なんにでも使えます」(山谷さん)

また、エゴやトチなど数種類の花の蜜が混ざった百花蜜は、コクがあってフルーティー。


エゴの花 写真提供/Pixabay

「さまざまな花の蜜が混ざることによって、味のバランスがよくなるんです。有名なパティシエにも愛用者が多いですよ」(犬飼さん)

花の香りを楽しむなら サクラやフジ

蜂蜜を選ぶときは、蜜源となった花の種類で選ぶのもコツだそう。


サクラの花 写真提供/Pixabay

フジの花  

「花の種類によって、風味が変わります。たとえばサクラは華やかな香り、フジは品のある香りが、ふんわりと広がります。香りのよい蜂蜜は、紅茶にたらすのがおすすめです」(山谷さん)



独特な味と高い栄養価の クリやソバ

ミツバチは、クリの花からも蜜を集めてきます。


クリの花 写真/石塚修平

「クリの蜂蜜は、鉄分やポリフェノールを多く含むため、味のクセが強く好みがわかれますが、くるみなどとの相性がぴったり。わたしのいちばんのお気に入りです」(山谷さん)

クリ蜂蜜で漬けたくるみ
クリの蜂蜜で漬けたくるみ

みつばちファームでは扱っていませんが「ソバの蜂蜜も、クセがあって苦手という人も多いですね」(犬飼さん)。

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写真/菊地菫 取材協力/JAあきがわ

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