2022.03.04

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【農家直伝】小松菜は「生」がウマい!内側の〝ソフト葉〟を使ったサラダが絶品だって⁉【免疫力急上昇!】

抗酸化作用があり、免疫力アップが大いに期待できる小松菜。加熱して食べるのが一般的ですが、生でも食べられるってご存じですか? なかでも、「小松菜の株の中心側の葉は、とくにやわらかく、生食に最適」と、小松菜発祥の地・東京都江戸川区で代々小松菜を栽培する農家に教わりました。そこで、内側の〝ソフト葉〟を使って、サラダを作ってみましたよ~。

【画像を見る】農家直伝!小松菜を「生」で食べるなら、〝ソフト葉〟のサラダ一択⁉



教えてくれたのは、東京都江戸川区にある10棟のビニールハウスで小松菜を栽培する真利子忠篤(まりこただあつ)さん。

やわらかくて美味なのは、内側にある小さめの葉!

小松菜は、ほうれん草と比べると、アクの元となるシュウ酸が少なく、下ゆでする必要がない葉物野菜。



最近では、葉がやわらかく、えぐみの少ない生食用の「サラダ小松菜」も売られています。
でも、スーパーなどではなかなかお目にかかる機会はありませんよね。

そこで真利子さんに、一般的な小松菜を生で食べるさいのポイントを聞いてみました!

「外側の大きい葉(外葉)ではなく、中側にある少し小さめの葉を食べるのがおすすめです。小松菜は、ビニールハウス栽培だと、夏場は30日、冬場は70~75日くらいで収穫できる大きさになります。外側の葉から順番に育っていくので、内側の葉は若く、やわらかくておいしいんです」(忠篤さん)


生育途中の小松菜


収穫間近の小松菜

収穫した小松菜を見せてもらうと、確かに、中心に少し小さめの葉がありました!



「小松菜はアブラナ科の植物で、大きくなると菜の花と同じ黄色い花が咲くんです。つぼみや花は、おひたしや天ぷらにしてもおいしいんですよ。ただ、花が咲くくらいまで成長すると、茎が固くなって、スジやえぐみが出てしまいます。なので、花が咲く前の草丈が26~27㎝になった頃、葉や茎がおいしく食べられる状態で収穫するようにしています」(忠篤さん)

葉の成長具合によって、やわらかさが違ってくるとは、驚きです!

内側の葉で、サラダを作ってみた!

やわらかいと聞いた内側の葉、さっそくサラダにアレンジしてみました!

まずは、小松菜の外側の葉を残して、内側にある小さめの葉を摘み取ります。



洗って、よく水けを切ったら、根元を切り落として、4㎝ほどのザク切りにして、お好みの調味料で和えるだけ。

〇チーズとオリーブオイルでコクうま!「ソフト葉のチーズサラダ」



ボウルにザク切りした小松菜を入れ、オリーブオイルをかけて混ぜ、全体がよくなじんだら、粉チーズと岩塩をかければ完成! 彩りに、半熟卵をのせて。チーズのコクが、生食ならではの小松菜のえぐみを消してくれます。

〇レモン汁でサッパリ!「ソフト葉のツナサラダ」



ボウルにザク切りした小松菜を入れ、ツナ缶(オイルはお好みで)を適量入れ、レモン汁、塩、ブラックペッパー、しょうゆを入れて和えるだけ。サッパリしていて、やみつきになる味です。

他にも…忙しいときは、小さめの葉を摘み取って、さっと洗って、ミニトマトと一緒に器に盛り、ドレッシングをかけるだけでもOK!



カルシウムや鉄分、ビタミン類などがたっぷり入った栄養満点の小松菜を、手軽に味わうことができます。

残った外側の葉は、おひたしや炒めものなどに活用すれば、1つの食材で品数が増やせて、一石二鳥!
ぜひ、みなさんも、中側の葉のやわらかさを味わってみてくださいね。

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真利子忠篤さん

小松菜 生産農家 

「小松菜発祥の地」といわれる東京都江戸川区で小松菜を栽培。馬ふん堆肥や有機肥料を使い、苦味が少なく食味のいい品種を厳選して育てている。市場のほか、「子どもたちにもおいしい小松菜を」と江戸川区の5つの小・中学校の給食にも小松菜を出荷。

取材写真/石塚修平 レシピ写真/津田雅人 取材協力/JA東京スマイル

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