シャキッとしたみずみずしさと、優しい甘さが特徴の「スナップエンドウ」。「スナックエンドウ」という名前でも親しまれていて、農産物直売所でも大人気の野菜です。塩茹でで味わうのが定番ですが、下ごしらえや茹で時間を間違えると、せっかくのおいしさが台無しに…。そこで、うまく茹でるコツやおすすめレシピを、千葉県の農家の的場進さん・依里(えり)さん夫妻に教わりました!
【農家直伝!】小松菜をシャキシャキにゆでる裏ワザ!本来の風味を味わうなら「おひたし」でしょ!教えてくれたのは千葉県八千代市で農業を営む的場さん夫妻。
「スナップエンドウは僕らも大好きで、この時期一番の楽しみといってもいいくらい。でも、収穫期は短くて、千葉県の露地栽培だと5月の2~3週間ほどしか収穫できないんです」(進さん)
的場さんの畑では、すこしでも長い期間収穫できるように、ビニールハウスと露地の両方でスナップエンドウを栽培しています。
「スナップエンドウは豆が熟してもさやが硬くならないので、茹でたら丸ごと食べられます。茹でたてのおいしさは格別です!」(依里さん)
では、さっそく茹で方から見ていきましょう。
「スナップエンドウの塩茹で」材料スナップエンドウ…約100g
水…1L
塩…小さじ2/3(約3g)
作り方1.スナップエンドウのヘタと筋をとる。
スナップエンドウの筋を取るのが、うまく茹でるコツ。
まずはヘタを下にむかってひっぱり、筋を取ります。ヘタをポキッと折ってから、反対の端までひっぱるとうまく取れますよ。
次に、反対側の筋を取りましょう。
2.鍋に湯を沸かし、塩を加える。
3.2に
1を入れ、2分ほど茹でる。
4.スナップエンドウの色が鮮やかになったら、ざるに上げ冷水にさらす。
5.粗熱がとれたら水を切って、完成。
筋を取って、さっと茹でるのがポイントです。
茹でる前と茹でた後を比べると一目瞭然! 鮮やかな緑色は茹で終わりの目安になります。
左が茹でたスナップエンドウ、右が茹でる前のスナップエンドウ茹でスナップエンドウは、冷めてもシャキッとした食感が楽しめますよ。
彩り鮮やか「スナップエンドウの炒り卵」塩茹でするだけでおいしいスナップエンドウですが、炒り卵にすると彩り抜群!
材料(作りやすい分量)茹でたスナップエンドウ…適量
卵…2個
塩…少々
サラダ油…適量
事前準備卵を溶き、塩を加えておく
作り方1.フライパンにサラダ油を熱し、溶き卵を入れて炒り卵を作る。
2.ボウルに茹でたスナップエンドウと
1を入れ、混ぜ合わせたら出来上がり。
「好みでしょうゆやケチャップなどを加えてもおいしく食べられますよ」(依里さん)
いり卵のほかにも、みそ汁に入れてもおいしいそう。
「祖母が良く作ってくれたのが、スナップエンドウがどっさり入ったみそ汁。豆の出汁が出て、すごくおいしいですよ!」(進さん)
そのまま食べるのはもちろん、さまざまな料理に合うスナップエンドウ。見かけたらぜひ食べてみてくださいね。
的場進さん・依里(えり)さん
進さんが29歳のときに宮城県で就農。2020年に千葉県八千代市に移住し、ナスやミニトマト、春菊、菜花、スナップエンドウなど野菜を中心に、30a(アール)の圃場で年間約20品目を栽培している。収穫した野菜はJA八千代市ファーマーズマーケット「よったいよ」のほか、道の駅やちよの農産物直売所「クラフト」などで手に入る。