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2022.06.05

食べる

冷やっこが超おいしくなるのは…醤油を「クルッとひと回し」と「食べる度に少量ずつ」のどっち⁉【比較検証】

管理栄養士のnnaokortです。先日NHKの番組『あさイチ』で豆腐の特集をやっていました。その中で冷やっこをおいしく食べる方法を披露していたのですが、気になったのが「しょうゆのかけ方」。おいしくなるのは「クルッとひと回し」か「食べる度に少しずつ」のどっち⁉ とクイズ形式で出題されたんです。解答は伏せますが、こんなことで本当においしさが違うのでしょうか。とっても気になったので試してみました。

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しょうゆを「クルッとひと回し」or「食べる度に少しずつ」どっち⁉



実は「食べる度に少しずつ」が正解。
理由は最初に薬味のうえからドバッとかけると、しょうゆの塩分で水分がどんどん出てきてしまうから。べちゃッとしてしまいます。実際にやってみて比較します。

≪材料≫
絹ごし豆腐…75g
しょうゆ…2g

材料2つを用意しました。
2つの冷やっこは、以前制作した記事の冷やっこのおいしい食べ方(2022年5月10日配信)で紹介したキッチンペーパーでくるんで300wの電子レンジで1分加熱したものです。



ちなみにしょうゆは分量をはかってからかける方が塩分量を抑えられます。減塩が気になる方はお試しください。
しょうゆ小さじ1(6g)で塩分量1gです。

みなさんは冷やっこといえば、どんな薬味をのせますか? 画像の薬味はミョウガとしょうがです。
そもそも、冷やっこは木綿豆腐ですか? 絹ごし豆腐ですか?

筆者宅の定番は幼少期、木綿豆腐の冷やっこでした。冷蔵庫から出したばかりのキンキンに冷えた木綿豆腐の上にしょうがとかつお節がのっていたのを思い出します。
木綿豆腐は豆腐の味がしっかりしていて、中身も詰まっている感じがしました。舌触りも豆をすりつぶしたような豆豆しい感じが今でも思い出されます。

最近は木綿豆腐でもとってもやわらかいタイプがあって、とてもなめらかな舌触りですよね。

実際に、比べてみた!

下の画像は
左:しょうゆをかけてすぐの冷やっこ
右:しょうゆをかけて15分弱置いたもの


いかがですか? 右の冷やっこの方は明らかに水分量が多くなっているのが分かりますよね?
これは、しょうゆが豆腐から出た水分によって薄まってしまった状態のようです。確かに右のしょうゆをかけて15分弱置いたものを食べてみると…しょうゆの味がうっすらとした感じで水っぽくなっています。全体に味がぼんやりしてしまっています。冷やっこはしょうゆのしょっぱさが強くないとおいしく感じませんよね。とても残念なお味に。でも、実は筆者はいつもこの食べ方をしていたんです。というのも「冷やっこは早く食べないと…」と思っていました。それには先にしょうゆをかけていたから感覚的にそう思っていたんですね。納得です。

左の食べる直前にその都度しょうゆをかけた冷やっこを食べてみると…、豆腐の底(下側)はきれいなままです。右のしょうゆをかけて15分弱置いたものと(総量としては)同じ分量のしょうゆをかけているにも関わらず、刺身につけるしょうゆのような濃い味わいです。豆腐本来の味も際立っていて超おいしい!

結論から言うと…、冷やっこのおいしい食べ方は例えるなら、お刺身を食べている感覚に近いですね。お刺身も、しょうゆをかけたまま放置しないですよね。食べるたびにしょうゆにつけますから。ということで、冷やっこはお刺身のように食べる度にしょうゆをかけるのが超おいしい! ということが分かりました!

暑い時期は汗をかいて体が塩味を欲することがよくあります。そんな時、冷たくて塩っ気を感じる冷やっこはごちそうです。ぜひともおいしく食べたいので、この食べ比べをやった甲斐がありました。

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