2022.08.28

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【農家が出題】野菜クイズQ1:アスパラは「太い」と「細い」どっちがジューシー?アスパラ農家がズバリ答えます!

アスパラガスって、太いものもあれば、細いものもありますよね。スーパーなどでは、お値段もけっこう違う。この違いは何なのでしょう?収穫するタイミングの違い?それとも、品種?選ぶときはどっちがいいの?そんな素朴なギモンの数々を、東京都練馬区でアスパラを栽培している白石秀徳(ひでのり)さんにぶつけてみました!ではでは、気になる農家のアンサーは…。

【農家直伝】新鮮&旨いアスパラの選び方は春と夏では違う!?「夏アスパラ」はココを見て買えば…間違いない!

Q1:アスパラは「太い」と「細い」どっちがジューシー?

正解は…「太い」。

「太いほうがやわらかくてジューシーで甘みがあります」(白石さん)



太いほうがやわらかいというのは意外です!

「アスパラは太くても細くても皮の厚みは同じ。内側がやわらかいので、太いほうがやわらかいということです。皮には繊維質が含まれているので、細いほうが食感としては筋っぽくなりますね」(白石さん)



「グリルで1本焼きにしたい、ポーチドエッグをのせてシンプルに食べたいなどであれば、アスパラの存在感が出る、太いものを選ぶのがおすすめです」



Q2:アスパラは「太い」と「細い」どちらが風味が濃い?

正解は…「細い」。

「細いものは風味が濃い。刻んでご飯に混ぜ込んだり、お味噌汁に入れたりしてもいいですよ。太さに関わらずどちらもおいしいですから、料理によって使い分けてみてください」(白石さん)



また、アスパラの穂先には、血管を丈夫にしたり、体を若々しく保ったりするルチンという成分が多く含まれています。
穂先をたくさん食べたいのであれば、細いアスパラを選ぶのもいいかもしれませんね。

Q3:アスパラは、成長するにつれ太くなる。「〇」か「×」か?

正解は…「×」。


「アスパラは、30㎝くらいに伸びた芽を収穫して食べる野菜です。一度、地上に芽を出すと、その太さのまま、茎を伸ばして成長していくんです」(白石さん)



!!!!! ということは、芽が出た段階で、そのアスパラの太さは決まるということ?

「はい。春先に収穫する“春アスパラ”と6~10月に収穫する“夏アスパラ”なら、一般的には春アスパラのほうが太く育ちます。春アスパラが育つ時期はまだ寒いですが、夏アスパラが育つ時期は気温が上がっているので、ひょいっと芽を出し、すっと伸びていくんです」(白石さん)



「また、春アスパラの収穫は1か月くらいで終わりますが、夏アスパラは4~5か月、収穫が続きます。その場合、後になればなるほど、細くなっていくんですよ。あんまり細くなったら、出荷は終わりですね」(白石さん)

改めて伺うと、知らなかったことがいっぱい!

7~8月は、夏アスパラの出荷最盛期だそう。アスパラの特徴を知って、おいしくいただきたいですね。

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白石農園

白石秀徳(しらいし・ひでのり)さん

大学では農学を専攻、青果市場にて経験を積んだ後、約350年続く白石農園の後継者として就農。両親と家族が年間30~40品目を栽培する農園において、自身は3000株のアスパラガスの栽培に従事。農福連携、体験農園の実施など地域との連携を深めながら、都市農業を持続可能なものにすべく奮闘中。

●ホームページ
https://shiraishi-farm.com/
●Instagramアカウント @shiraishifarm
https://www.instagram.com/shiraishifarm/

写真/津田雅人 レシピ写真/石塚修平 取材協力/JA東京あおば

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