2022.08.25

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【アスパラ農家直伝】シンプルだからこそ旨味際立つ!「夏アスパラのコンフィ」くたくたに焼くのが農家流!?

新鮮な旬の野菜は、それだけでおいしいですよね! 6月頃から出回り、7~8月頃が収穫最盛期となる“夏アスパラ”も、その一つ。「ぜひ、シンプルに味わってみてほしい」と、東京都・練馬区でアスパラガスを栽培する白石秀徳(ひでのり)さんは話します。消費者に一番おいしい状態で届けられるよう、3000株が植わった6棟のビニールハウスで、毎日収穫作業に励む白石さんに教わった焼くだけレシピ「夏アスパラのコンフィ」、真似して作っていきますよ~。

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まずはアスパラ収穫の様子をご覧ください! 白石さんが使っているのは収穫専用のハサミ。普通のハサミと違うのは、アスパラの長さを測る棒がついていることです。

「根元にハサミを当てると、一目瞭然で収穫適期かどうかわかるんです」(白石さん)



短すぎず長すぎずの状態で収穫できるハサミ、超便利ですね。

では、さっそく収穫したての新鮮アスパラを使ったレシピを教えていただきましょう。

新鮮だからこそシンプルに!「夏アスパラのコンフィ」



材料(2~3人分)
アスパラ…2束(200g)
オリーブオイル…適量
塩・こしょう…各少々

作り方
1.アスパラは根元から5㎝ほどをピーラーで剥く。



「根元は甘みがあっておいしい部分。筋があって食べにくい皮のみ、取り除いてください」(白石さん)

筋張ってどうにも硬い部分があれば、その部分だけを切り落とします。



2.耐熱容器に入る大きさにカットする。



太いアスパラが手に入った時は、存在感を出すため、長めに切るのもオススメ。
ただ、短く切って耐熱容器に隙間なく敷き詰めた方が、使うオリーブオイルが少なくて済みます。

3.耐熱容器にアスパラを並べて塩、こしょうをふり、アスパラがひたひたになるまで、オリーブオイルを注ぐ。



4.オーブントースターで焼く。



「シャキッとした食感が残るように焼いても、くたくたになるまで焼いても、どちらもおいしいです。僕は、くたくたにすることが多いですね」(白石さん)



アスパラを買うことで、福祉につながる⁉

白石さんが育てるアスパラは農園のホームページから購入できます。

収穫した後の選別や発送作業は、地元の福祉作業所に委託しているそう。
購入すると、こんな手書きのメッセージがついてきます!



アスパラの売上金は、福祉作業所の運営費や、そこで働く知的障がい者の方々の賃金にも充てられているんだとか。

白石さんは、この「農福連携」の取り組みを進めるため、2020年にクラウドファンディングを実施。



「おかげさまで、目標の2倍の金額を集め、福祉作業所に機材を導入することができました。賛同者の7割が地元・練馬区の方で、地域の方に応援していただいているという実感が持てたことは、とてもありがたく、今後の励みにもなりました」(白石さん)

地域を巻き込み、都市農業の未来を見つめる白石さん、これからの活動にも目が離せません!

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白石農園

白石秀徳(しらいし・ひでのり)さん

大学では農学を専攻、青果市場にて経験を積んだ後、約350年続く白石農園の後継者として就農。両親と家族が年間30~40品目を栽培する農園において、自身は3000株のアスパラガスの栽培に従事。農福連携、体験農園の実施など地域との連携を深めながら、都市農業を持続可能なものにすべく奮闘中。

●ホームページ
https://shiraishi-farm.com/
●Instagramアカウント @shiraishifarm
https://www.instagram.com/shiraishifarm/

写真/津田雅人 レシピ写真/石塚修平 取材協力/JA東京あおば

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