最近、台風が連続で上陸しましたよね。できる限りの備えはやっぱり重要だと、改めて気づかされました。しかーし! 防災グッズをいくら揃えても、その使い方などを把握していなければ、いざという時パニックになったり、有効に活用できなかったりします。そうならないために、災害時を想定してどのように使うのかシミュレーションしておくことも大切! ではみなさんに問題です♪ 防災グッズの必需品カセットボンベは1本あたり何時間使えるでしょう?
【防災対策サイト】わが家に必要な「備蓄品目」と「備蓄量」がわかる!『東京備蓄ナビ』で試算してみた!さて問題です。
「カセットボンベ1本」どれくらい使えるの?
台風シーズン真っ只中に、防災クイズ~♪ さて、防災グッズの必需品カセットボンベ1本あたりの強火で使える時間はどれでしょう? 三択です。
①約1時間②約2時間③約3時間Thinking time♪
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正解は…
「①の約1時間」です!
強火で使った場合、カセットボンベ1本あたり約1時間使えるそうです。
この情報を紹介していたのはフジテレビ系お昼の情報番組『ポップUP!』。番組では、防災備蓄収納マスタープランナーで防災士でもある熊田明美さんが、災害時のカセットコンロ&カセットボンベの有効な活用法について教えてくれていました。
熊田さん曰く「温かい食事は緊張感や不安を和らげてくれます。災害時、電気やガスが使えなくなってもカセットコンロがあれば温かい食事を作ることができるのでカセットコンロは必需品です」とのこと。
カセットボンベ1本1時間でできることは?災害時、カセットボンベ1本でどんなことができるのでしょう?
イワタニ「カセットガス(1本250g)3本セット」767円熊田さんによると、
・2人分のレトルト品(カレーなど)の温め
・2人分のパックご飯の温め
・温かい飲み物(2杯分)用の水250mlの温め
・冷蔵庫内の食べ物の温め
以上、1食2人分の食材を温めるのに20分ほどかかるそう。ちなみに冷蔵庫内の食べ物とはアルミ鍋の冷蔵うどんなど。
カセットボンベ1本の使用可能時間は約1時間なので、この“温め”を3回、つまり2人分を3食分作ることができるというわけです。
えっ!1日でカセットボンベ1本使ってしまうということですよね? けっこう消費が早いなぁ。1週間分備蓄しようと思ったら、最低でもカセットボンベは7本必要ということですね。
カセットボンベを節約!効率的な調理方法「ポリ袋調理」備蓄したカセットボンベは無尽蔵にあるわけではないので、1本1本を大切に効率よく使いたいものです。
熊田さんが教えてくれた、カセットボンベを効率的に使う調理法が「ポリ袋調理」。耐熱性の高密度ポリエチレン(HDPE)製のポリ袋にお米やおかずなどを入れ、鍋のお湯で調理する方法。このポリ袋調理なら、食器を汚すこともなく、湯煎に使った水も再利用できるので、災害時に役立つ調理法といえます。
なお、ポリ袋調理をする際は、高密度ポリエチレン製のポリ袋でないと溶ける場合があるとのこと。厚手(0.025mm以上)のものか、“湯せんで調理可”と明記されているものを使いましょう。
今回使うポリ袋はダイソーの「パカッと調理袋」。厚さは0.015mmですが、パッケージに“湯せん調理もOK”と書いてあるので、大丈夫だと思います。なお、この「パカッと調理袋」については別記事で詳しく紹介しているのでそちらも参考にしてくださいね。
ダイソー「パカッと調理用袋(30枚入り)」110円・材質 ポリエチレン・商品サイズ たて39cm×よこ25cm 厚さ0.015mm・使用温度 -30℃~100℃では、災害時を想定し1食2人分を作ってみることに!1食2人分作る際、カセットボンベの使用時間を20分以内にすれば、単純計算で、20分×3食分(2人分)=60分となり、1日分の食事をガスボンベ1本でまかなえるということになります。
今回、1食2人分として用意したのは、パックご飯2個(1個150g)、レトルトカレー2袋(1袋170g)、フリーズドライみそ汁2個とみそ汁2杯分の水(320ml※1杯分160ml)、そして卵2個。
災害時は冷蔵庫のものが腐る前に使う必要があるので、冷蔵庫に入っている確率が高い卵を使って、ポリ袋調理でオムレツにしてみようと思います。
湯煎する前にしておく準備
【パックご飯】パックご飯について調べてみると、パックのまま湯煎で温めると15~20分ほどかかりますが、ご飯をポリ袋に入れ替えると10分くらいで温まるそう。5~10分ほど時短できるようなので、ポリ袋に入れて温めることに。
パックご飯1個をポリ袋に入れ、火が通りやすいようご飯を平らに広げ、ポリ袋の空気を抜きながら下から上へねじりあげ、袋の上の方でしっかり結びます。これをもうひとつ作ります。
袋の中に空気が入っていると、お鍋に入れたとき水に浮いて火がまんべんなく通らなかったり、温められた空気が膨張して袋が破裂する恐れもあるため、できるだけ空気は抜き、袋の上のほうで口を閉じましょう。
【レトルトカレー】レトルトカレーはパッケージをみると3分ほどで温めると書いてあるので、そのまま湯煎します。
【卵】少しでも加熱時間を短縮できるよう卵は常温に戻しておきます。
卵1個をポリ袋に割り入れ、味付けに小さじ1杯くらいのマヨネーズを入れ、袋をモミモミして混ぜます。10回くらいモミモミするときれいに混ざります。
ご飯と同じようにポリ袋の空気を抜きながら袋の上の方で口をしっかり縛ります。卵1個に対して袋が大きいので、袋の端も結びました。これをもうひとつ作ります。
【みそ汁(フリーズドライ)用の水】みそ汁2杯分の水(320ml)をポリ袋に入れ、ご飯と同じようにポリ袋の空気を抜きながらねじりあげ、袋の上の方でしっかり結びます。
次に、各食材の湯煎時間も確認しておきましょう。