NHK・Eテレで放送されている10分番組『おむすびニッポン』。日本各地に伝わる郷土のおむすびを紹介するのですが、番組を見ると、いつも日本のおむすびは奥が深いな~って思います。で、現地に行って食べてみたいな~とも。4月13日放送回の鹿児島の「豚味噌おむすび」にはホントにやられました。どうしても食べてみたいから、作ってみようと。【給食メニュー】リュウジ「懐かしすぎて涙が出る~」 思い出の味とシンクロしまくる【わかめご飯】にトライ♪
こってり甘辛い豚みそは鹿児島でおなじみの郷土の味画像出典:農林水産省「うちの郷土料理」4月13日放送回の『おむすびニッポン』で、鹿児島県民に愛されているおむすびとして紹介されていたのが「豚味噌おむすび」。鹿児島でおなじみの調味料・豚みそを具にしたおむすびです。関西在住の筆者、豚みそは近隣で見かけたことはなく、食べたこともありません。へぇ~っと興味を惹かれました。
豚みその発祥は、鹿児島と沖縄の間に位置する奄美大島と言われています。奄美大島では伝統的に黒豚を食べていて、冷蔵庫がない時代にみそと合わせて保存出来るように工夫したことから、豚みそが生まれたそうです。
奄美地方はさとうきびの栽培も盛ん。黒糖も身近な食材のため、黒豚、麦みそ、黒糖を合わせて甘い味付けで作るのが一般的なんですって。ちなみに鹿児島を含む九州地方は、麦みそが一般的に使われていますよ。
鹿児島の郷土のおむすびを作るには豚みそが必須!入手出来ない筆者は、まずは豚みそから作ってみたいと思います。
鹿児島のご当地の味!「豚みそ」を作ってみた!番組では豚みそのレシピ紹介がなかったため、さまざまなレシピを参考にして作ってみます。麦みそを使うレシピが多かったのですが、今回は日常的に使っている米みそで作ってみます。
【材料】(作りやすい分量)豚バラかたまり肉…75g
みそ…50g
黒糖…大さじ1
酒…大さじ1
みりん…小さじ1
チューブ入りにんにく…1cm
チューブ入りしょうが…1cm
かつお節…1g
白いりゴマ…1g
1. 沸騰したお湯で豚バラ肉を5分程度、湯がきます。みそ、黒糖、みりん、酒を合わせておきます。
沸騰したお湯で豚バラ肉を下茹して余分な油と臭みを取り除きます。茹で上がったら湯切りしておきます。
みそ、黒糖、酒、みりんを入れて混ぜ、合わせみそを作ります。黒糖を使った方が本場の味に近づけますが、普通の砂糖でもいいそうですよ。
2. 茹でた豚バラ肉を1cm角に切り、強めの中火で熱したフライパンで豚バラ肉の色が変わるまで炒めます。
豚バラ肉は下茹でしたので8割程度火が通っていました。2分くらい強めの中火で炒めると、豚バラ肉の中心部の色も変わりました。
3. にんにくとしょうがを加えて香りが立つまで炒め、合わせ調味料を加えて煮詰めます。
豚バラ肉から出た脂を拭き取っておくと、冷めた後の「豚みそ」の脂浮きを防げますよ。チューブ入りにんにくとしょうがを使ったので、すぐに香りが立ちました。
合わせみそを入れると、みその焼ける香ばしい香りが♪合わせみそは酒とみりんの水分が少し含まれる程度なので、煮詰めるほどでもなく、1分程度の加熱でおかずみそっぽくなりました。
4. 仕上げにかつお節と白ゴマを加えて混ぜ合わせます。
かつお節と白ゴマを加えると一気にかつおの風味が広がりました。さっと全体に混ぜ合わせたら完成です♪思っていたよりも簡単に、そしてあっという間に作れました。
彩りに青じそ(分量外)を添え、お皿に盛ると「豚みそ」のテクスチャーが、よくわかりました。ごろっとした豚バラ肉とみそのバランスが1対1くらいの割合で、肉みそ界のボスという感じです。
少し味見してみると、かつおの風味があって食べやすいです。思っていたよりも甘さは控えめでちょっと拍子抜け(笑)。「豚みそ」のレシピはたくさんあるので、今回参考にしたレシピがあっさりめだったのかも。また、麦みそを使うと、もう少し甘くなるのかもしれませんね。
いずれにせよ、ゴロゴロと豚バラ肉が入ったみそは初めて食べたのでよし!とします。ではこの「豚みそ」を具にしておむすびを作りましょう♪