3.食感と味わい「吸水なし」「吸水なし」で炊いたご飯。パサつきはゼロ。芯も残っていません。吸水をしなくても、水を大さじ2杯分多めに入れることで、やわらかく炊き上がるようです。食べると、見た目ほど粘り気は感じませんが、お米の甘味が少なく、味わい深さも微妙。そして、どこか“違和感”があります。食べていて、一瞬「ん?」と止まり、ご飯のおいしさがストレートに入ってこない感じです。
まずくはありませんが、味わいとしてちょっとイマイチかな。
「吸水時間10分」「吸水時間10分」で炊いたご飯。先ほどの「吸水なし」のご飯よりおいしいです。パサつきはゼロ。芯も残っていません。ご飯の甘味も出ていて、やわらかすぎず、硬すぎず。お米ひと粒ひと粒の存在感はあるものの、お米が立っているとまではいかないかな。
粒の周辺に粘り気を感じ、ちょっとべちゃっとしているような。「吸水なし」のご飯より、べちょっとしてるかも。
今回、いつになく味わって食べているので、粘り気が…とか、ちょっとべちゃっとしているような…とか、感じましたが、晩ご飯のとき、おかずと一緒に食べてみたら、まったく違和感なく食べられました。おいしさはいたって普通。毎日、このご飯でも、わたしは問題ないかなと思います。
「吸水時間1時間」「吸水時間1時間」で炊いたご飯。
食べた瞬間、素直においしいと感じました。ひと粒ひと粒がふっくらしていて、口の中に入れると、ご飯の甘い香りが鼻腔の奥の方まで届くほど。食感は、ふっくらふわっとしています。
「吸水なし」「吸水時間10分」のご飯と比べ、お米の甘味と旨味が引き出されている感じ。粘り気は「吸水時間10分」より少なめで、べたっとしておらず、粒が立っている感じ。ご飯に含まれる水分量がちょうどいいように思います。
味覚に鈍感なわたしですが、香り、食感、味わい、どれをとっても「吸水時間1時間」のご飯がダントツでおいしいと感じました。同じお米でも、吸水時間によってこんなに変わるのかと驚きです。
今回の検証の結果、個人的には「吸水なし」のご飯はパサつきはなくやわらかかったものの、味に少し違和感を感じました。「吸水時間10分」のご飯は可もなく不可もなく(笑)。いたって普通で、“とびっきりのおいしさ”とまでは感じませんでした。そして、ダントツのナンバー1は「吸水時間1時間」のご飯。とびっきり度はけっこう高かったです。
防災備蓄品の無洗米を入れ替える時など、無洗米を炊くときの参考にしていただければ幸いです。お試しあれ♪
<参考文献>
Web
『全国無洗米協会 無洗米の炊き方~精白米との比較~』
https://www.musenmai.com/comparison-342949.html