また、『あたらしい日日』編集部の関係スタッフ10人に「手で50回揉んだみかん」と「刺激を加えていないみかん」を前情報なしで食べ比べてもらった結果…、
Aが50回揉んだみかん、Bが何も刺激を加えていないみかん。なんと、10人中9人が「手で50回揉んだみかん」の方が甘い、と回答しました。
以上のことから、みかんは食べる前に揉むことで、甘みを増やすことができる、と言ってよさそうです。
ただし「揉めばおいしくなる」わけじゃない!だからと言って、揉めばおいしくなるというわけではありません。果物は、必ずしも「甘味が強いほうがおいしい」というわけではないからです。
特にみかんの場合は、酸味と甘味のバランスが重要です。人気のあるブランドみかんを食べると、甘みとともに、しっかりとした酸味を感じるはずです。
揉むことで酸味が減少してしまったみかんは、糖度が高くてもボケたような味がしておいしくありません。
実際、「手で50回揉んだみかん」を試食したスタッフの中には、「酸味がなくてあまりおいしくない」という評価をした人も3人ほどいました。
なので、「揉む」のが有効なのは、酸味が強すぎて酸っぱい!というみかんに限られるかもしれませんね。食べたい分だけ揉んでおいて、30分~1時間半ほど時間をあけることで酸味が落ち着き、甘味が増して食べやすくなると思います。
売り場のみかんは絶対に揉まないで!糖度が高くないからといって、売り場に陳列されているみかんを揉むのは絶対にNGです。
果物は、強い衝撃が加わるとその部分から傷み始めます。みかんも同様に、揉んでから数時間経つと、その部分の皮が半透明になって腐り始めてしまいます。
揉むのは、お会計を済ませて、なるべく自宅で行いましょう。
以上、「みかんを揉むことで甘くなるかどうか」の検証でした。
最近では、みかんは糖度を表示して売られていることも多いので、甘いみかんを食べようと思ったら、揉むのではなく、糖度の高いみかんを買うのが一番です。
それでもすっぱいみかんに当たってしまったら、最終手段として揉んでみるのもいいかもしれません。みかんがおいしい季節ですので、いろんな自分なりの食べ方を楽しみつつ、たくさん食べてくださいね。