2021.12.10

住む

【安眠の裏ワザ】ぐっすり眠りたいなら寝室の乾燥対策!「簡易加湿器」作って試してみた【ウィルス対策も】

先日テレビ番組『ZIP!』で、冬の時季に朝までぐっすり眠れる寝室の作り方を紹介していました。そこでは、室内の「温度」の他に「湿度」にも気を配ることがとても大切だと言うんです。温度は16℃~19℃、湿度は50%がベストとか。番組では、簡単な「簡易加湿器」の作り方まで披露。となれば、試すしかありません。湿度を上げることでホントに安眠は得られるのか? レポートします。


この記事の画像一覧をチェック!

快適な寝室にはどのくらいの湿度が適切なのか?

そもそも乾燥と寒さにはどういった関係があるのでしょうか。
番組によると、わたしたちは同じ気温でも、乾燥の度合いで寒さの感じ方が変わるそうです。
空気が乾燥していると、肌の水分が蒸発します。その際気化熱の効果で体温が低下してしまうんですって。では、そうならないための湿度ってどのくらいなんでしょう。

番組でお話されていた内科医の山下あきこさんによると、快適な寝室は「温度16℃~19℃」「湿度50%」だと言います。その数値は「カリフォルニアの冬くらい」なのだとか。

ちょっと温度が低い気もするんですが、布団のなかはぬくぬく暖かくなるので、少しひんやりしているくらいがちょうどいいってことなんですかね。

わたしもざっと調べてみました。労働安全衛生法に基づく衛生基準によれば、「温度17℃~28℃、相対湿度40%~70%」とされています。厚生労働省が推奨している湿度は、インフルエンザ予防の観点から湿度は50%~60%だそうです。
快適さだけでなく、インフルエンザの予防も鑑みると、やはり50%キープは適正のようですね。

ではさっそく、わが家の寝室の状況を発表します。窓を開けて空気の入れ替えをした後の、室内の温度と湿度がこちら。



湿度は40%を切っています。
温度は20度を超えているので、それほど寒いとは感じませんが、確かに空気の乾燥はあるかも。

実感はないですが、この時すでにわたしのお肌から水分が少しずつ奪われ、気化熱でジワジワ体が冷えていっているのだとしたら恐ろしいことです。油断なりません。

湿度を上げるべく「簡易加湿器」を作ってみた!

ではいよいよ『ZIP!』で紹介していた、家にあるもので簡単に作れる加湿器を作ってみましょう。

用意するのはこちら!



フェイスタオル、洗面器、ハンガー。これに加えて椅子が必要です。
加湿器の構造上、長さのあるタオルが良いかなと思い「フェイスタオル」ならぬ「フェスタオル」を使用。わが家で一番細長いタオルです。あの暑い、熱い夏フェスの思い出が蘇ってとりあえずわたしの胸は熱くなります。

手順に沿って作っていきましょう。
①濡れタオルを絞る
②ハンガーにかける
③ハンガーを椅子の背もたれにかける
④水を入れた洗面器をタオルの下に置き、タオルの下部を浸す

ジャーン!
完成した自家製加湿器がこちら!



洗面器に水を入れるのは、タオルが乾くのを防ぐため。たっぷり入れずとも一晩は持つと思うので、半分の高さにも満たない程度にしました。

寝室にこの簡易加湿器をセットして、湿度がホントに上がるのか観察してみました。

なかなか上がらない湿度…

午後4時ごろ。
設置しておよそ30分後です。



ほぼ変化なしです。依然として40%より低い。


設置しておよそ1時間後。



ほぼ変化なし。
この時、わたしはこの実験の失敗、すなわち「湿度が全然上がらない」事態を思いました。
仕方ない、水をお湯に変えてやり直す…とまで考えました。

でも…
とりあえずこのまま進めてみようと考え、寝室を締め切って放置…。

完全に諦めモードのわたしでしたが、いざ寝る時になって見てみるとびっくり!



ええ〜〜、上がってる!!!
設置からおよそ7時間強経っていました。いつの間にか湿度が50%に。
夫も「なんだか部屋がしっとりしてるね」と言ってます。

加湿成功!

気温もなぜか1℃ほど上がっているようですが、それだけではない心地よさを感じました。
喉や鼻がひりつくことなく、ちょうど良いしっとり感。これはまさに加湿のおかげ。
ちなみに、この湿度は朝までしっかり保たれていましたよ。下に置いた洗面器の水がいい仕事をしたのでしょう。

肝心の寝心地ですが、暖房を入れることなく、体も冷えずに朝までまま快眠でした!
何より、起きた時の喉の調子が良い!そして鼻がグズグズしない!素晴らしい目覚めでした。

わざわざ加湿器を買わずとも、お手製の加湿器でここまで効果があるならいいですよね。
家にあるものだけで作れるので、シーズンオフに収納場所を気にしなくて良いのも魅力。
朝片付けて、夕方くらいからまたセットすればOKです。

ただし、注意が必要なのは、湿度が高いということは湿気が篭るということ。
掛け布団は生地の中の空気が温まることで保温効果が期待できるので、湿気は禁物だそうです。

なので、朝起きたら布団を持って5回はたくようにしましょう。
布団を振ることで空気の隙間が生まれ、断熱・蓄熱効果が上がるそうです。こまめに布団を干すのでもOKみたい。
乾いた布団としっとり感のある空気、というのが理想のようです。

簡単に作れる「簡易加湿器」で寒~い寝室をグンと快適に!

ただ濡れたタオルを干しているだけなのに、「しっとりしている」と感じるほど潤っていたことに驚きです。それだけ、空気の乾燥は体から水分を奪っているということなんですね。

今年の冬から、寝室の湿度は50%!が合言葉。毎日気を配って、快適な夜をお過ごしください。

メイン画像:PHOTO AC

Pick up

Related

Ranking