ハーブ料理は難しい…そう思っていませんか?そんな方におすすめなのが、簡単に手作りできる調味料。ハーブをよく知る農家に、便利でおいしい調味料の作り方を聞きました。
教えてくれたのは、東京都青梅市でハーブ農園「ララ ファーム テーブル」を営む、奥薗和子さんです。
ディップやサラダに! ディルマヨソース
「パパッとつくれてなんにでも合うこのソース。少し手をくわえるだけで、ディルの爽やかな風味が広がります」(奥薗さん)
材料(1人前)ディルの花と葉…15㎝程度
マヨネーズ…大さじ2
レモン…5㎜幅のスライス1枚
塩・こしょう…各ひとつまみ
作り方1. ディルは茎から葉をはずし、細かくきざむ
2. 花も茎からはずし、太い茎はとり除く
3. 器に入れたマヨネーズに
1と
2のディルを加え、レモンを絞り入れる
4. よく混ぜ、塩、こしょうで味をつけて完成
「ディルは柑橘系の果物との相性抜群! 野菜スティックのディップや、ポテトサラダに使えば、さっぱりと食べられます。レモンの代わりに、白ワインビネガーを使っても」(奥薗さん)
クラッカーにゆでたまごを乗せ、ディルマヨネーズをかけたら、ワインにぴったりのおつまみになりました!
ハーブとにんにく香る!ハーブオイル
「オリーブオイルに漬けるだけで、ハーブの香りがたっぷりの贅沢オイルが出来ます!」(奥薗さん)
材料(50ml分)ローズマリー、もしくはタイムの葉…8㎝程度
オリーブオイル…50ml
にんにく…1片
作り方1. にんにくは皮をむき保存用の瓶に入れる
2. ハーブはゴミや虫を洗い流し、しっかり水けを取ってから瓶へ
3. 瓶にオリーブオイルを注ぎ入れ、2日程度置いたら完成
「ローズマリーは香りが強めで、パスタの具材を炒めたり、肉に下味をつけたりと、どんな料理にもよく合います」(奥薗さん)
すぐにハーブオイルを使いたい場合は、にんにくやハーブをみじん切りにすればOK!
ひとふりで味が決まる! 入れるだけ簡単ハーブソルト「岩塩に刻んだハーブを混ぜれば、手軽にハーブを楽しめるハーブソルトができます」(奥薗さん)
材料ローズマリー、イタリアンパセリ(葉のみ)、タイム(花と葉)…粗塩に対して1:1になる量をお好みで
粗塩…大さじ3
にんにく…1かけ
作り方1. にんにくは芽を取り、みじん切りにする
2. ローズマリー、イタリアンパセリ、タイムの葉もみじん切りにする
3. 器に入れた塩に
1と
2を加えて混ぜる
4. 最後にタイムの花を乗せて香りをプラス
「肉料理はもちろん、魚料理にもぴったり! 冷蔵庫で1〜2週間、火を通すなら1か月くらいは使えます。ハーブソルトをバターに混ぜ込んで、アレンジしてもいいですね」(奥薗さん)
材料で使ったローズマリー、イタリアンパセリ、タイムは、バジルに変えてもいい香りがつくそう。
「シソやごまなどの香り野菜も和ハーブと考えると、今回紹介したディルなどのハーブも手軽に使えそうだなって思えませんか? ハーブを身近に感じてもらえるよう、これからも大切にハーブを育て、魅力を発信していきたいです」(奥薗さん)
今回、教えていただいた調味料を使えば、ハーブの香りとうまみで、いつもの料理がグッとおいしくなります!どれもスーパーでそろう食材なので、ぜひ作ってくださいね!
そのほか、奥薗さんが作った野菜やハーブなどを使った料理は、「ララ ファーム テーブル」のインスタグラムに投稿中。調味料以外にも挑戦したい!という方は、参考にしてみては?
ララファームテーブル
奥薗和子さん
2019年、東京都青梅市の豊かな自然の中に「ララ ファーム テーブル」を開園。安心して食べられる新鮮な野菜を食卓に届けたいとの思いで、バジルやローズマリーなどのハーブのほか、ケールやルッコラ、ズッキーニなどの野菜、食べられる草花を有機農法を使って栽培。収穫したハーブや野菜は、東京近郊や青梅市のファーマーズマーケット、不定期出店のマルシェなどで購入できる。
ホームページはhttps://lala.farm/