2022.05.29

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【脱プラ】プラ削減で「プラスチック新法」スタート!家庭のゴミ出しルールにも変化が⁉【あたらしい暮らし方】

先日、朝の情報番組『バゲット』を見ていたら、4月に施行された「プラスチック新法」にまつわる特集をしていました。地域によってゴミの分別ルールは違うと思いますが、プラスチックゴミの分別で新しいルールが加わる地域があるそう。分別方法が変わると、ゴミ出しに少し手間が必要になることもあるはず。どのように変わったのか、新しいルールとはどんなものなのか、まとめてみました!

4月1日よりスタートした「プラスチック新法」って?


「プラスチック新法」とは?

2022年4月1日よりスタートした「プラスチック新法」。
これは、正式名称「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」のことを指します。2021年3月に法律案が閣議決定され、6月に国会で成立。
そして2022年4月に施行されました。



日本は昔からプラスチックのリサイクルに取り組んできており、プラスチックを分別回収しています。そして、そのリサイクル率は世界でもトップクラスにあるそう。

ただ、いろいろなリサイクル法がありますが、これまでは「どうリサイクルをするか?」という点に重きを置いていたと思います。
例えばリサイクルといえばまず、家電製品やペットボトルにビンや缶、古紙などを思い浮かべますよね。
わたしが住む地域でもゴミの分別はしっかりとされているため、お肉のトレーなどはスーパーのリサイクル箱に入れていました。

そうした中で「プラスチック新法」は、プラスチック製品を作る際の「素材の見直し」や、プラスチック製品提供時の「合理化」などに焦点を当てた法律です。
製造の過程全体(設計→製造→使用後の再利用)で、資源循環をしていくことが目的です。

簡単に説明すると…。
基本的には、必要以上にプラスチックを使わないということ。
プラスチック製品の設計・製造段階から、削減をしていこうという取り組みなんです。

・製品を作る段階で、使用するプラスチックを少なくする。
・製品の耐久性を高めて、長く使えるようにする。
・簡単に再利用できる部品や素材にして、分解や分別を容易にする。

そうやって使用する原料が少なくなれば、ゴミとなるプラスチックも削減されるので環境にもいい。
分別や分解・再加工が簡単にできれば、リサイクルもしやすくなるということですね!

プラスチック新法でわたしたちの暮らしは、どう変わる?



2022年4月から、フォーク・スプーン・テーブルナイフ・マドラー・飲料用ストロー・ヘアブラシ・くし・カミソリ・シャワーキャップ・歯ブラシ・ハンガー・衣類用カバーの12種類を提供する対象事業者に対しては、提供方法を工夫することが求められています。
コンビニエンスストアやコーヒーチェーン店、ホテル、クリーニング店などなど、幅広い業種に対策が求められることになりますね!

では、そうしたお店はこれからどのようなスタイルの提供をしていくことになるのか?
以下のような例が挙げられます。

・プラスチックのスプーンやフォークの場合は、有償で提供する。
・木製のスプーンや紙のストローで飲食の提供をする。
・ホテルなどはアメニティを各部屋に置かず、ロビーにアメニティコーナーを設けるなどして、必要な人が必要な分だけ受け取れるようにする。
・クリーニング店は、ハンガーを回収する。

既に上記の取り組みを行っているところもありますが…。
こうしてザッと挙げただけでも、わたしたち消費者のライフスタイルに、変化が出てきそうな予感です!

2020年7月からは、「レジ袋有料化」の取り組みがスタートしましたよね。
この有料化は生活に大きな変化をもたらし、レジ袋に対する認識を改めた人も多いのではないでしょうか?
わたしも最初は戸惑いましたが、今となっては当たり前のようにエコバッグを持ち歩いています。

今回は、この「プラスチック新法」によって、これまではコンビニやカフェのテイクアウトなどで無料だったプラスチックのスプーンやフォークが有料化されることも。
エコバッグを持ち歩くのが当たり前となったように、これからはマイカトラリーを持ち歩くことが当たり前となる日が来るかもしれないですね。

そういえば、この前「餃子の王将」でお持ち帰りを注文した際、「プラスチックのレンゲやスプーンが有料になりまして、1本5円になります。どうされますか?」と言われたんです。
自宅へ帰ればスプーンがあるので「いらないです」と断りましたが…。今、この記事を書いていて、「そういうことか!」と、改めて実感しました(笑)。

地域によってゴミの分別方法が変わる



東京都・北区の場合は、今まで可燃ゴミとして出せばOKだった、お菓子の袋やカップ麺容器、卵容器、レジ袋にハンガーやバケツ、スプーンやフォークといったプラゴミが10月から資源ごみとなります。
そのため、汚れているものは軽くすすぐなど、ゴミ出し前のひと手間が必要になります。

この分別の手間はすごく面倒ですが、環境のことを考えるならルールはしっかりと守りたいところ。
プラスチックゴミ用のゴミ箱かスペースを用意したほうがいいですね。

ちなみに渋谷区の場合は、今年7月からプラゴミが資源ゴミになるそう。
このように各自治体によって施行時期や、分別ルールの変更事項が違ってくるので、各自治体のホームページで確認してください。

生活の中で、これまで無料だったものが有料化されたり、ゴミを捨てる前にひと手間かけなければならなくなったり、不便を感じることもあるはず。
けれど、この「プラスチック新法」は、地球の未来を見据えて叶えるべき目標を掲げて整えられたものなんです。
その目標を、いくつか紹介すると…。

⚫︎2030年までに、ワンウェイプラスチック(一度だけ使われて廃棄されるプラスチック製品)を累積25%、排出抑制する
⚫︎2035年までに、使用済みプラスチックを100%リユース、リサイクル等により有効活用
⚫︎2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入する
*バイオマスプラスチックとは…バイオマス(植物などの再生可能な有機資源)を原料に作られたプラスチック材料の事です。

プラスチックゴミを削減して、持続可能な社会の実現のため、自分に何が出来るのか--?
環境意識が高まっている今だからこそ、身近なプラスチック製品に注目してみましょう♪

出来ることはみんなで協力して、いい環境を作っていきたいですよね。



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画像出典:photoAC

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