だいぶ涼しくなってきましたがまだ暑い日もありますね。だからこそカレーがうまい！というわけで、今日はカレーを作ります。とはいっても、流行りのスパイス系ではありません。昭和レトロブームか・ら・の…「町中華」経由で、「黄色いカレー」作りに挑戦です。黄色いカレー、みなさんご存じでしょうか。味の骨格を作るのは中華だし（の素）とラードです。調理時間は10分と時短・簡単！さっそく作っていきましょう。これは大人の自由研究です♪
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今回のレシピはオリジナルで考えました。試作を重ねてたどり着いたのですが、きっかけはつい先日まで放送されていた深夜の連続グルメドラマ『ザ・タクシー飯店』です。毎回、実際に存在する町中華のお店が登場するのですが、大田区梅屋敷にある「タイガー食堂」の黄色いカレーがとっても神々しかったから（笑）。あの王道なる黄色いカレーを目指して、ようやく完成させました。
懐かしの黄色いカレー！おいしさの秘密はラードにあり！
【材料】※2人分
・ラード…100g
・小麦粉…80g
・豚こま切れ肉…200g
・玉ねぎ…1個
・水…700ml
・鶏がらスープの素（顆粒）…小さじ7
・カレー粉…大さじ2
・塩…適量
・黒こしょう…少々
・ウスターソース…お好みで
※ご飯は一人前につき200g
下ごしらえ
肉はひと口大に切って、軽く塩、こしょうしておきます。
玉ねぎは1㎝四方の角切りにしておきます。
鶏がらスープの素は水に溶いておきます。
【作り方】※調理時間：10分1.フライパンにラードを入れ中火にかけ、ラードを溶かします。
※ラードは焦げやすいので中火で溶かし、ラードの塊が溶け切る前に弱火にします。2.豚肉を入れ、中火で炒めます。
※焦がしてしまうとでき上がりの黄色が茶色っぽくなるため、焦がさないように炒めます。3.豚肉の赤い部分が無くなってきたら、玉ねぎを入れて中火のまま、さらに1分炒めます。
※玉ねぎの焦げはでき上がりの黄色を茶色にしてしまうので、長く炒め過ぎないのがコツです。4.小麦粉の半量をスプーンでまんべんなく鍋に散らし、よく混ぜます。混ざったら、残りの半量とカレー粉を入れて、同様に中火のまま1分ほどよく混ぜます。
※小麦粉を一度に入れてしまうとダマになりやすくなります。また、小麦粉はラードをすぐに吸ってしまうので、手際よく混ぜるのがコツです。カレー粉は炒めることで茶色が強くなりますので、炒めるというよりは全体をとにかく混ぜることに集中しましょう。5.鶏がらスープを加えてよく混ぜ、塩、こしょうで味を調えたら強火と中火の間くらいの火加減にします。
※全体が均一に混ざったら、あとは焦げないように気をつけましょう。焦げてしまうと、せっかくの黄色が茶色っぽくなってしまいます。
6.ぐつぐつと全体が沸騰したら火を止め、盛り付けて完成です。
今回は町中華風の黄色いカレーということで、小麦粉を使い、長く炒めず、煮込まないことに重点を置きました。実際の町中華では、あらかじめ小麦粉とラードを練り込んでおくなど、早く料理を提供するための工夫がされていますが、家で再現するには逆に手間になってしまうため、この手順に決めました。但し、ラードは塊を買ってきて、自分で抽出してみました。ラードのカスは、うどんに入れるととてもおいしくなりますので、無駄がありません。
普通のカレーは煮込み料理ですが、町中華のカレーは煮込まないのが特徴です。煮込まないことで、玉ねぎのシャキシャキとした食感がアクセントになり、具が肉と玉ねぎだけとは思えないカレーに仕上がります。ラードと小麦粉の比率は1対1とする店が多いのですが、結構とろみが重くなったので、1対0.8にしてみたところ、いい感じのとろみになりました。
辛さの基になるカレー粉は大さじ2杯しか入っていないため、スパイシーさと辛さはとても控えめです。味の根幹は中華だしとラードのコク。ラードの持つコクと旨味が肉と玉ねぎに加わって、煮込んでいないのに間違いなくカレーです。味の濃いカレーが好みの人は鶏がらスープの素を増やすのもいいですが、番組でやっていたように、後からウスターソースをかけて食べると味が見事に激変します。
懐かしい給食のカレーにもどこか似ていますし、10分でできますので、皆さんも是非作ってみてください。
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