2023.02.05

食べる

ウソ、それを炊き込む!?意外性しかない「干し芋の炊き込みご飯」作ってみた!濃厚で飛ぶぞっ【農家直伝】

先日、干し芋農家に伺っていろんなレシピを聞いてきたんですが、中でも激推しされたのが「干し芋の炊き込みご飯」でした!生産者自身が「とんでもないおいしさ」と断言する一品で、調味料すら不要とか…き、気になる~。というわけで、さっそく炊いてみました!お腹はグウグウなので、ちゃちゃっといきますか♪

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今回お話を伺ったのは、茨城県ひたちなか市で干し芋を生産する小池一彰さん・幸代さん夫妻。イチオシの干し芋の食べ方ってなんですか?と聞いてみたら「炊き込みご飯!」と、口をそろえて答えてくれました。

「干し芋って水分が抜けたぶん、旨味がギュッと凝縮してるんです。しかも長持ちするから大助かり!今回の炊き込みご飯はわが家でもよく作るんです。干し芋ならではの味わいを楽しんでください」(幸代さん)



普通のさつまいもご飯と比べてどこが違うのか気になるところ。さっそく作っていきましょう!

芋の味濃すぎ~「干し芋の炊き込みご飯」



材料(4人分)
米…2合
干し芋…5枚(100g)

なんと、塩やしょうゆなどの調味料は不要とのこと。「干し芋の旨味で十分なんですよ」と話す幸代さん。干し芋の素材の味で勝負ってことですね…!これは仕上がりが楽しみだ~♪

作り方
1.  米は研いでから釜の表示通りに水を加えて30分吸水させる。



2.  干し芋は2cmほどの長さに切る。



このままポイっと口に放り込みたくなりますが、究極の炊き込みご飯のため…我慢です(笑)。

3.  1の上に2を乗せて炊飯する。





あとは炊飯器におまかせ!果たして炊きあがりはどんな感じなんでしょう♪





できた~!炊飯器を開けた途端にブワッとさつまいもの香りが広がります。形が崩れてないかな~と心配でしたが、意外とキープできてますね!ご飯の合間に見え隠れする干し芋の色が本当にきれい…!



一口食べただけで、さつまいもの旨味が口いっぱいに広がる~!ねっとりした芋の甘みと食感も最高。調味料を入れなかったのも納得の濃厚な味わいです。皮がないぶん、口当たりもいいですね。普通のさつまいもを使った炊き込みご飯よりも風味が強くて、さつまいも推しにはたまらない一品だと思いました!



おにぎりにしてもかわいい♪ 黒ごまもいいアクセントになりました。
子どもたちからの評判がすこぶる良くて、上の子は自分でおかわりを盛り付けるほど!
大好きな干し芋はすぐ無くなるのがわが家の日常ですが、余ったとしてもこのレシピがあれば全然問題ないですよね◎ むしろあえて余らせたいかも(笑)。



干し芋を米と一緒に炊くだけで、ワンランクアップの炊き込みご飯になることが証明されました!ぜひみなさんも干し芋ならではの味わいを楽しんでください。

代々伝わる手作業…干し芋作り



今回取材に伺った小池農園の作業場では、小池さんの母・八重子さんが熟練の手さばきで、スライスした芋をトレイに並べていました。

「皮むきと並べるのは手作業じゃないとダメですね。例えばこの並べる作業も、ふかしたての芋を崩さないように、指先を使って押し出すように並べるんです。さつまいも一つ一つに合わせて力を加減するので、機械にはできないことなんですよ」(八重子さん)



話しながらも、あっという間にトレイが埋まっていく様子はまさに匠の技!さつまいもが柔らかいほどおいしい干し芋になるそうなので、とても繊細な作業なんですね。



ちなみに固くなった干し芋は、オーブンやトースターで数分焼くだけで、おいしさがよみがえるとのこと。そのまま食べても炙ってもおいしい干し芋、冬の常備おやつにいかがですか?

小池さんが作る干し芋は、通信販売もしているので、気になる方はサイトをチェック。販売時期も随時お知らせしています。
https://www.koike-farm.com/shop/products/list.php?category_id=0


小池農園

小池一彰さん・幸代さん

120年続く干し芋農家の4代目。味と品質にこだわり、昔ながらの手作業と機械を併用して、おいしい干し芋を作り続けている。3年前から始めた通販サイトをきっかけに全国的にファンが増え、シーズンの秋になるとすぐに売り切れてしまうほど。安全で衛生的な干し芋を生産している証「ほしいも三ツ星生産者」の認定を受けている。

Instagram:
https://www.instagram.com/hoshiimo_koike/
公式サイト:
https://www.koike-farm.com/

写真/野口花梨 レシピ写真/大村夏子 取材協力/JA常陸

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