20年愛用の道具「まぜん」で下ごしらえ里芋を収穫したら、家に持ち帰って洗います。
ここで活躍するのが、こちらの道具。
里芋を洗うための専用の道具で、「まぜん」と呼ぶそうです。
「まぜんは、10月に切った松の木で作るって決まっているの。その頃は松の成長が止まって、硬くなっているから、丈夫なまぜんになるんだよ」と、おばあちゃん。
これは20年前、今は亡き祖父が作ったもので、それ以来愛用しているのだとか。
里芋をバケツに入れて水をたっぷり注いだら、「まぜん」のたくさん枝分かれしている方を下にして、左右に回しながら上下させます。
収穫したばかりの里芋は皮が柔らかいため、こうして洗うと、薄皮を残して皮の表面だけきれいに剥けるそう。
水を何度か変え、里芋がきれいになるまで繰り返します。
だんだんきれいになってきました!
ここまできれいになればOK!
本来ならこの後、大きいものは食べやすく切り、天日干ししてから煮ます。
ただ、おばあちゃん曰く、12月にもなると里芋からひげが出てくるため、この時季はさらに皮を薄く剥いてから干すそう。
「里芋は直に触ると、手がかゆくなることがあるから、手袋をするの。包丁の刃を横にすべらせると、皮が薄く剥けるよ」(おばあちゃん)
煮崩れしないよう、一つ一つ丁寧に面取りもします。
皮を剥いた里芋は、水できれいに洗ってから、ざるに広げて天日干しします。
「天気のいい日に、2~3時間干せば十分だよ」(おばあちゃん)
干した里芋は、その時使わない分を袋に入れ、冷凍しておきます。
「里芋の重さをはかって、袋に書いておけば、使う時に便利だよ」(おばあちゃん)
調理するさいは、凍ったまま使用できるそう。
例えば煮物なら、凍ったまま鍋に入れて水と調味料を入れ、火にかければOKとのこと。
家でも簡単!皮剝きの裏ワザ里芋の準備ができたら、さっそく煮ていきたいのですが…、
おばあちゃんのように包丁で里芋の皮を剥くのは難しいという方もいると思います。
そんな方のために、アルミホイルを使った簡単な方法を紹介します。
アルミホイルを適当な大きさに切ってくしゃくしゃと丸め、里芋の皮をこすります。
すると、「まぜん」で洗った里芋みたいに、皮の表面だけつるんとキレイに剥けました!
ぜひ、試してみてくださいね。