答え 「Aのキャベツ」でした!
おいしいカットキャベツのポイント②「切り口は黄色の方が新鮮」カットキャベツを選ぶ際に注目する第2のポイントは、「切り口の色」です。
青果店やスーパーの青果部で働く人の中では当たり前のことですが、切り立てのカットキャベツの断面は黄色いんです。
そして陳列して時間が経つと徐々に緑色に変色していきます。
ちなみにBのキャベツは、Aを1日明るい部屋に放置したものです。
黄色い断面がかなり緑化してしまっていますね。
緑色に変色したキャベツは食べられないことはないのですが、若干硬く食味が落ちますし、切られてから時間が経っているので傷みやすいんです。
黄色と緑の切り口のカットキャベツが並んでいるときは、切り口が黄色いものを選ぶことで鮮度の良いキャベツを購入することができます。
こういうことを言うと、フードロスにつながるなど言われますが、鮮度の落ちたものを割引したり、見切りにしたりして廃棄を出さずに売り切るのが店員の仕事なので、消費者の方は気にせず新鮮な野菜を選んで頂いて大丈夫です。
では、次で最後の問題です。
Q3 AとBのキャベツ、おいしいのはどっち?↓
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答え 「Aのキャベツ」でした!
おいしいカットキャベツのポイント③「葉がぎっしり詰まっている」最後の選び方のポイントは、葉がぎっちりと詰まっているか、ということです。
1玉キャベツはずっしりと重いものの方が甘い傾向にあります。実際毎日入荷するキャベツの糖度を測っていたことがあるのですが、重みのあるキャベツの糖度は高いことが実証されました。(あくまで、わたし調べですが)
カットキャベツももちろん同じで、重くてぎっちりと詰まっているものの方が甘い傾向があります。カットキャベツは断面が見えるので、手に持った感覚ではなく視覚的に葉のつまり具合がわかります。まるごと1玉のキャベツよりもカットキャベツの方が甘いものを選びやすいというわけです。
ちなみに、「春キャベツ」の場合はまったく逆で、葉と葉の間が空いてふんわりしていた方がおいしいので、そこはご注意を!
キャベツをたくさん食べてくださ~い気温が下がると、キャベツは糖を生成して自身に含まれる水分を凍りにくくして凍結から身を守ります。
つまり、これからの時期は甘~いキャベツが多く出回るというわけです。
ただし、カットされたキャベツは選び方を間違えてしまうと、鮮度や食味が悪いものに当たってしまいがちです。
都市部のお店では、1玉まるごとよりも1/2カットや1/4カットがよく売れますが、選び方を間違えている方が多い印象です。
ぜひ、今回のクイズを参考にして、鮮度がよく、ひときわ甘くておいしいキャベツを選んでくださいね。
ただ、わたしたちのような青果部・青果店や農家さん側としては、「できれば1玉まるごと購入してほしい」と思っています。
もちろん、たくさん消費してほしいという思いもありますが、実はそれだけではありません。
というのも、カットしたキャベツは切り口で雑菌が増えるので、傷むのがかなり早いんです。
一方で、まるごとキャベツだと、包丁を入れずに外葉から使っていくことでかなり長持ちするんですよ。
よかったら、今後のお買い物の参考にしてみてくださいね♪