今年の夏も例年以上に暑くなると言われており、エアコンのフル稼働は必至! ところが先日のニュース番組『イット!』で、半導体不足によりエアコンの修理や購入が困難になりそうと警鐘を鳴らしていました。実は政府からも早めの修理交換や新規購入を呼び掛けているというから驚きです。なぜ半導体が不足しているのか、この状況はいつまで続くのかを調べてみました。【画像を見る】半導体が不足してるってことは…エアコンなしで夏を乗り切るなんて…絶対に無理!今、家電や電気機器に欠かすことができない部品「半導体」が世界的に不足し、大きな問題になっています。
そして、わたしたちの身近なところまで影響が押し寄せつつあるようです。その代表的なものがエアコン!
これからの時期、需要がどんどん高まるエアコンの在庫も半導体不足が原因で品薄状態。夏になってから修理や交換を依頼しても、すぐには交換できないかもしれません。
それは大変! エアコンがない夏とか、絶対に無理〜!
本格的に暑くなる前に、早めの対処をした方がよさそうですね。
そもそも半導体って何?
まずは、「半導体って何なの?」というところからおさらいしておきましょう。
半導体とは、電気をよく通す”導体”(金属など)と、電気をほとんど通さない”絶縁体”(ゴムなど)、その中間の性質を持っている物質。例えばシリコンなどを言うそう。
エアコンのような家電製品をはじめ、パソコンやスマートフォンにも使われているため、現代の日常生活に必要不可欠な物質です。
エアコンもだけど、スマホがない生活も無理ですよね…。
どうして半導体が不足しているのか?
半導体不足となった原因は一つではなく、さまざまな要因が重なったからだそう。
まず、コロナ禍で工場がロックダウンになるなど、半導体の生産が一時大きく減ってしまったこと。
それなのに、緊急事態宣言の巣ごもり消費の拡大でスマートフォン、リモート関連機器の需要が急激に高まり、半導体の供給が追いつかなくなったことなどが原因として挙げられています。
さらに、日本では国内大手メーカー2つの半導体工場が火災事故に見舞われ、生産や流通のバランスが崩壊。需要が供給を大幅に上回り、半導体が不足してしまったようです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響がかなり大きいみたいですね…。
ちなみに半導体不足は、現在も収束する気配がありません。
早くても、解消は2023年頃になると予測されていて、空調機器不足が続く可能性は高いと言われているようですよ。
「早めの修理、交換を!」と、政府も呼びかけている
そうした半導体不足問題に加え、暑くなってからはどうしてもエアコンの買い替えや修理依頼が集中してしまいがち。
すると、必要な時期にエアコンを使えない…という問題がさらに深刻化します。
そのため、内閣政府広報オンラインもSNSで早めの対応を呼びかけていたようです!
こちらが政府のTwitter。
ニュース番組『イット!』を見ていたところ、昨年の夏も、エアコンは半導体不足の影響で生産量が減り、修理・交換を待つエアコン待機者が発生。
パナソニックによると、故障して2週間以上エアコンが使えなかった人は全体のおよそ3割にもなったそうです。
番組に登場していた街の電気屋さんも、昨年エアコンを取り付けに行ったら「(その家の人は)昨日、救急車で運ばれて行った」と近所の方に言われた、などというショッキングな体験談を話していました…。
わたしは、このニュースを見てすぐにエアコンの試運転をしましたし、離れて暮らす家族にも連絡をして試運転するよう言いました。
夏になってエアコンが正常に動かず、おまけに修理してもらうにも時間がかかる。
猛暑のなかで、エアコンを使えない日々を過ごすことになったら大変です。
みなさんもぜひ、ご家族にお声がけしたり、早めの対策を取ったりしてくださいね!