2022.07.03

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【夏の甘酒レシピ】「進化系甘酒」作ってみた!管理栄養士が暑さを乗り切る“飲む点滴レシピ”を伝授!

こんにちは。管理栄養士nnaokortです。今年に入ってから米麹甘酒にはまっていますが、飽きることなく季節はめぐっています。これから灼熱の太陽が照らす夏を迎えますね。甘酒って、実は夏の季語だとご存じですか? 米麹甘酒は「飲む点滴」とも言われ、暑気払いにもってこい。今回、その米麹甘酒を使って、筆者が「進化系甘酒」を作ってみました。その中で、おいしいと思ったもの5選を紹介します!

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はじめに…

用意した米麹甘酒は糖度40度近くあります。紹介するレシピの材料については、使う甘酒の糖度や喉ごしによって、割合を変えていくことをおすすめします。



おすすめレシピ①美肌に最強【甘酒トマトジュース】

【材料】
甘酒...60ml
トマトジュース...90ml

甘酒とトマトジュースをグラスに入れて混ぜるだけ。画像は混ぜる前の甘酒トマトジュースです。



筆者が用意したのは、トマトメインでほかの野菜も含まれているジュースでした。
その影響か通常のトマトジュースより甘みがあり、実は1回目に作った時は甘すぎてしまったので再チャレンジしています。
皆さんも、トマトジュースの味に合わせて甘酒の量を調節してくださいね。

このトマトジュースと甘酒は、とても相性がいいです!
甘酒だけでは甘い、トマトジュースだけでは酸味のカドが気になる…ということはないですか? そんなとき、この2つを混ぜれば問題は即解決。お互いが補いあって、甘酒の甘味はすっきりし、トマトの酸味は和らいでまろやかに。

筆者が飲んだ日は気温30℃越え。暑さに体が慣れておらず疲労感があったのですが、この甘酒トマトジュースを飲んだらすぐに元気になりました(大げさでなく)。まさしく飲む点滴を実感!

また、喉ごしは野菜ジュース単体だとさらっとしていますが、甘酒のどろっとした感じが加わるため、スムージーみたいで飲みごたえ抜群です。食べ過ぎ防止にもよさそうと密かに思いました。

トマトはうま味成分であるグルタミン酸が豊富。同じグルタミン酸が豊富な米麹甘酒と合わせると、自然とうま味がUPします。さらにトマトのリコピンは美肌にいいのですが、甘酒のビタミンB群と合わせれば、最強の美肌効果が期待できるんですよ。

おすすめレシピ②Wの発酵パワー【甘酒ブルーベリーヨーグルト】

【材料】
甘酒…大さじ3
ヨーグルト...大さじ5
ブルーベリー...大さじ1



すべての材料をミキサーで混ぜるだけ。絶対おいしい組み合わせですよね。今回はヨーグルトを多めにして、爽やかなドリンクに仕上げました。
実は甘酒は「ジャパニーズ・ヨーグルト」と呼ばれています。本家ヨーグルトと「ジャパニーズ・ヨーグルト」はどちらも発酵食品。Wの発酵パワーで腸を元気にしたいときにおすすめです。今回はブルーベリーで作りましたが、お好みのフルーツで作ってくださいね。筆者は次回、キウイや桃、メロン、いちごなんかも試してみたいと思っています。

おすすめレシピ③生きた麹菌を食べる【甘酒シャーベット】

【材料】
甘酒...100ml
水...30ml



甘酒と水をジッパー付き冷凍保存袋などに入れて凍らすだけ。とってもシンプルです。そしてとってもおいしい。
「simple is best」という言葉がぴったりの一品。冷凍庫に入れてもカチカチには固まらないので、食べやすい固さに仕上がります。



甘酒シャーベットは器に入れると、すぐに溶け出します。好みの固さになったら召し上がれ。口に入れた瞬間、涼を感じる冷たさと、凝縮された甘みに癒されます。お腹から喉にかけ、スーッと体が冷やされて、とってもいい気分になりました。お好みで最後にナッツやフルーツソースをかけても、味の変化を楽しめますよ。

おすすめレシピ④毎朝の美腸に【甘酒のスムージー】

【材料】
甘酒...100ml
水...50ml
青菜(小松菜や青梗菜など)…1株
バナナ...1/3本



今回、青菜は小松菜を使用。野菜やバナナはミキサーにかけやすいように大きめの一口大に切りました。後はすべての材料をミキサーにかけてるだけ。
バナナを入れることで甘味も飲みごたえもボリュームが増しました。食欲がないときの朝ごはんや、お腹が空いたときのおやつにぴったり。季節のフルーツを入れて楽しめば、飽きることなく飲めそうです。
まったりした甘みと青野菜の苦みがちょうどいい具合にミックスされて、リピートしたくなる味わいでした。

生甘酒と生野菜とフルーツで、こちらはシンバイオティクスの効果が。シンバイオティクスとは、生きた菌を含む発酵食品と、食物繊維、オリゴ糖といった菌のえさになるような食品を組み合わせて摂ることをいいます。相乗効果で腸内環境をより効率的に整えることが可能になります。

おすすめレシピ⑤暑い夏も乗り切れる!【甘酒ゆずスカッシュ】

【材料】
ゆず果汁…大さじ1
ゆずの皮…少々(なくてもOK)
生甘酒…80ml
炭酸水…100ml



グラスにゆず果汁を入れ、そこに生甘酒・炭酸水を注いでマドラーで混ぜ、ゆずの皮の千切りを飾ります。

簡単なドリンクですが、効果はバツグン! 暑い季節は、体に負担がかかります。喉ごしのいい炭酸で「飲む点滴」の生甘酒と、抵抗力を強めるビタミンCを含む柑橘系フルーツを合わせましょう。
この甘酒ゆずスカッシュを作った日は連日の夏日のせいか、朝から体がダルく全然仕事が進みませんでした。そこで甘酒ゆずスカッシュを試しに作って飲んだら、ものの数秒でむくむく元気回復、気分まで爽やかになりましたよ(個人の感想です)。

この配合もお好みでカスタマイズしてください。筆者が最初に作ったときはゆず果汁が多すぎ、「すっぱい!」となったので、甘酒をプラスして再チャレンジしました。

最後に

暑い日も元気に過ごすには、体が資本です。甘酒を飲んで体にパワーを注入してみてください。とにかくその即効性に驚くはず!
季節の変化に体を合わせるには、甘酒の力を借りるのも一つの手ですよ。

≪参考文献≫
書籍:
是友麻希  酵素いきいき生甘酒  主婦の友社

WEB:
公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/


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