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2022.03.31

食べる

【いまさら人に聞けない】甘酒には2種類あるって知ってる?「飲む点滴」はどっち?話題の「生甘酒」も登場!

こんにちは管理栄養士nnaokortです。ここ数年ブームの「甘酒」。先日、情報番組『ビビット』でも甘酒が特集され、ますます目が離せない予感がします。甘酒ブームの火付け役になったのが「飲む点滴」としての効果。でも、実は甘酒って2種類あるのはご存じですか? そして2種類のうち「飲む点滴」と言われているのはどちらの甘酒でしょうか? 知っているようで知らない「甘酒」。さらに今話題の「生甘酒」の効果的な使い方まで、いまさら人に聞けない甘酒の魅力を一挙公開します!

【画像を見る】甘酒は2種類あるのをご存じ?管理栄養士が解説

種類で違う!甘酒の効果

甘酒には大きく分けて2種類あります。「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」です。
2つの甘酒の違いはこちら



原料の違い、そしてアルコールが含まれているかどうかが見分ける基準になりますね。もちろん、2つの甘酒の効果にもそれぞれ特徴があります。

酒粕甘酒とは?


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酒粕甘酒は、日本酒を造る際にできる酒粕を水で溶かして作ります。基本は甘味を出すために砂糖を加えます。アルコールも少し残ることがあるので、気になる方はパッケージを確認してくださいね。特徴は酒粕の芳醇な香りがすること。お酒を造る過程で生じる酒粕は、お酒に絞り出しきれなかった栄養も豊富です。

酒粕甘酒で特徴的なのがレジスタントプロテイン。
レジスタント=胃で消化されにくい難消化性。プロテイン=たんぱく質。という意味を持ちます。
腸内にそのまま届いて食物繊維のような働きをし、腸内環境を整えてくれる働きがあるんですね。

そして、酒粕の中のペプチドという成分。酒粕中に血圧上昇を抑制するペプチドを発見したことが報告されています。(月桂冠株式会社HPより)

米麹甘酒とは?


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米麹から造りますが、お米のデンプンを麹菌がブドウ糖やオリゴ糖に分解することで、砂糖を入れなくても甘味が出ているという特徴があります。そして、アルコールは含まれていません。お子さんや妊娠している方でも安心して飲むことができます。

特に注目されるのがブドウ糖が豊富に含まれていることです。ブドウ糖は分子が非常に小さいため体内に素早く吸収され、たちまちエネルギーに変換されます。それゆえ疲労回復の効果があるといえます。

次にビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群の主な働きは代謝を上げ、エネルギーに変換すること。肌のターンオーバーを促進するという働きで「美肌」が期待できます。

さらにはオリゴ糖も含まれて、こちらは腸内環境を整える働きがあり、「美腸」の助けとなります。

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